学生時代に、何かと切れ味のいい言葉を投げてくる親友がいました。夏のある日、彼は自分の将来を変えるかもしれない僥倖に直面したことを報告しながら、晴れやかな笑顔でこう言ったのです。
「明日は何が起こるかわからない だから人生は楽しい」
至極当たり前のことようでありながら、反芻して考えると意味深い。つまり、明日はどうなるのかわからないのだから、今日が楽しいことに意味があると解釈したのです。
それ以来、如何に今日を楽しく生きるかばかりを日々考えて多趣味になり、まるで趣味のように面白おかしく仕事を続けて露往霜来。
明日を今日より楽しく過ごすには、生きていくために必要不可欠とは言い難い、一見無価値な情報だってあってもいいでしょう。
ガーデンデザイナーにして料理研究家を標榜する気ままな遊子が、異論、反論多々あることと承知のうえで、竹頭木屑のごときおのれの知識と経験を、独りよがりに披露します。
よろしければお付き合いください。