pirolin14
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旅好きのガーデンデザイナーにして料理研究家です。 子どものころから多趣味に興じる日々を過ごしています。 文学部史学科を卒業後、長きにわたり旅行業界に勤仕。わたしの辞書には休肝日という言葉はありません。

清張の「女」その2 / Compilation of Seicho stories with the word”女”, Second act

松本清張の著作の中には女を主人公にした作品が多々あります。タイトルに「女」が含まれる小説を集めて手前勝手にご紹介する第二弾です。( )内は最初の雑誌掲載年または単行本刊行年。 ▼女に憑かれた男(1956年)「小説春秋」に掲載されました。この雑誌は桃園書房という出版社が出していたもので、文藝春秋とは関係がありません。単行本としては、清張没後30年記念と題して出版された「任務 松本清張未刊行短篇集」( […]

シカゴ / Chicago

アメリカ中西部、東をインディアナとケンタッキー、西をミズーリとアイオワ、北がウィスコンシンに囲まれたイリノイ州は、かつてアメリカのメインストリートと呼ばれたルート66[1]シカゴからカリフォルニアのサンタモニカまで・1985年廃線が縦断していた重要な場所です。州都は中央部にあるスプリングフィールド。でも名実ともにイリノイを代表する都市がシカゴです。ニューヨーク、ロサンジェルスに次ぐアメリカで3番目 […]

清張 黒の2「様式」 / SEICHO BLACK THE SECOND, “STYLE”

松本清張の作品で「黒」がタイトルに含まれる小説やシリーズを自分勝手に紹介する第2弾。今回は「黒の様式」です。「歯止め」から「内海の輪」までの6編が、1967年(昭和42年)1月に始まり1968年(昭和43年)10月に至る期間に「週刊朝日」で連載されました。単行本化された際に「黒の様式」として収録されたのは、「歯止め」、「犯罪広告」、「微笑の儀式」の3編のみです。 ▼歯止め津留江利子(つるえりこ)に […]

サルモリッリオ / Salmoriglio

シチリアや南イタリアのカラブリアで使われるソースsalmoriglioサルモリッリオ。もともとは塩水を意味するラテン語のsalimuriaからこの言葉があり、スペインのサルモレホsalmorejo[1]ガスパチョに似た冷製トマトスープも同じ語源なのだとか。イタリアではこのソースに漬け込んだ魚や肉を焼き、温めたソースをかけて仕上げます。定番はPesce spada al salmoriglioメカジ […]

豚ヒレ肉のクリームソース / Mørbradbøffer i flødesovs

デンマークの伝統料理のひとつMørbradbøffer i flødesovs(メルブラブファ・イ・フルドゥソフス)豚ヒレ肉のクリームソースをつくります。とっても簡単です。本来はオーブンを使用しますが、フライパンや鍋ひとつだけでつくってみましょう。新タマネギが甘くて柔らかくお勧めですが、時期的に手に入らなければ普通のタマネギでもOK。その場合は炒める時間を少しだけ長めに。ブイヨンなど出汁になるよう […]

ピッツバーグ / Pittsburgh

アメリカ東部のペンシルベニア州は、”The Keystone State”「要石[1]アーチを中央で支えるくさび形の石の州」と呼ばれます。それは、アメリカ独立の際に13植民地の中心となり、合衆国建国に繋がる重要な役割を果たしたからです。横長の長方形のような形をした州の南東端、ニュージャージー州に接する場所にあるのは、独立宣言の街として知られる州最大の都市フィラデルフィア。反 […]

清張の「二」 / Compilation of Seicho stories with the word “二”

松本清張作品の中から、タイトルの中に「二」の文字が含まれるお話を集めて、自己本位な考察とともにご紹介します。それぞれのお話の内容に繋がりがあるわけではありませんので、悪しからず。( )は初出の年。 ●二すじの道(1954年)月刊誌「キング」に掲載された歴史小説。「刃傷」(東部書房)、「五十四万石の嘘」(中央公論社)、「武士くずれ」(中央公論社)といったいくつかの短編集に収められました。徳川家康の六 […]

アガサの名探偵不在 / Absent supersleuth

ミステリの女王アガサ・クリスティ(1890~1976)は、イングランド南西部デヴォン州の海浜リゾート地トーキーTorquayにある、アッシュフォードAshfordというヴィクトリア調の邸宅で生まれ育ちました。また、1938年にはトーキー近く[1]南約9マイルで子供の頃から気に入っていたグリーンウェイハウスGreenway House[2]テレビシリーズ名探偵ポワロの「死者のあやまち」” […]

イタリアのパスタ / La Pasta Italiana

フランスのレストランで食事をする場合、基本は前菜+メイン+デザートの3品の組み合わせでしょう。これがイタリアでは、antipastoアンティパスト(前菜)、primo piattoプリモ・ピアット(第一の皿)、secondo piattoセコンド・ピアット(第二の皿)、dolceドルチェ(デザート)という流れ。通常はアンティパストは冷菜で、省略されることも多いです。セコンド・ピアットはメインの料理 […]

清張 黒の1「画集」 / SEICHO BLACK THE FIRST “ART BOOK”

松本清張が著す「黒い」世界。タイトルに黒の付く数多くの作品とシリーズを自分勝手に披露する第1弾です。今回は「週刊朝日」と「週刊文春」に連載された「黒い画集」と「別冊 黒い画集」、それにプラスして「黒の挨拶」のお話をご紹介。映画化作は少ないですが、繰り返しテレビドラマとして制作された作品はたくさんあります。 ●黒い画集「週刊朝日」に1958年(昭和33年)1月から1960年(昭和35年)6月にかけて […]