1255年にドイツ騎士団によって建設されハンザ同盟の貿易都市となったバルト海を臨む町ケーニヒスベルクKönigsberg。プロイセン公国とその後のドイツ帝国時代の東プロイセンOstpreußenでは首都でした。第二次世界大戦の結果、東プロイセンはソ連とポーランドに割譲されます。ソ連領だった北部のケーニヒスブルクは、その後はロシア領となって、カリーニングラードКалининградと名前を変えました。琥珀の産地として知られるカリーニングラード州は、ポーランドとリトアニアに挟まれたロシアの飛び地です。そんなケーニヒスブルクの名が付いた、ドイツ名物のの肉団子料理がKönigsberger Klopseケーニヒスベルガー・クロプセ。この料理は東プロイセン時代に生まれたものですが、現在のドイツでも人気の高い郷土料理とされています。なおklopsとは小さいKloß団子の意味です。
●材料・下ごしらえ(4人分)
牛肉…300g(切り落としなど)
豚肉…300g(こま切れなど)
Ⓐ
|タマネギ…1/2個(100g程度)
|※みじん切り
|卵…1個
|牛乳…50ml
|パン粉…50g
|アンチョヴィ…2切れ(缶詰)
|※みじん切り
|塩…小さじ1
|黒胡椒…小さじ1
野菜ブロス…300ml (固形や顆粒のコンソメを300mlのぬるま湯に溶いたものでも可) つくり方⇒野菜ブロス
無塩バター…30g
小麦粉…30g
牛乳…100ml
ケーパー…20g
レモン汁…15ml
●つくり方
1.肉団子をつくる
牛肉と豚肉を細かく刻む。フードプロセッサがあれば粗挽きにする。
ボウルに肉とⒶの材料を入れてよくこねる。
ピンポン玉かゴルフボールぐらいの大きさに丸めて成形する。
2.煮る
鍋に野菜ブロスを注ぎ、中火にかける。肉団子を入れて少しずつ動かしながらゆっくり火を通す。表面全体が白っぽくなったら、蓋をして弱火で10分ほど煮る。
火を止めて肉団子を取り出し、煮汁のあくを掬って取る。
3.ソースをつくる
別の小さめの鍋にバターを入れて弱火にかける。小麦粉を振り入れてヘラなどでよく混ぜ合わせる。ひとつの塊になってきたところで牛乳を加えてのばす。
4.仕上げ
3のソースを2の煮汁の入った鍋に移し、中火で温めながらよく混ぜる。
ケーパーとレモン汁を入れて肉団子を戻す。
ソースが絡まったら出来上がり。
付け合わせは茹でたジャガイモかそれをソテーしたもの、あるいは他の茹で野菜や生野菜でもいいでしょう。
お好みでパセリのみじん切りを振りかけてもOKです。