古代からの歴史を持つアルメニアは、黒海とカスピ海に挟まれた南コーカサスに位置する国です。そのアルメニア名物料理はミートボール入りスープ、コロラコーフ・アプールKololakov Apoor(アルメニア語Կոլոլակով ապուր)。コロラークがミートボール、アプールがスープの意味。ミートボールにブルガー小麦を加えるところがポイントです。ブルガーの代わりに茹でたお米を使う場合もあります。アルメニア料理は、歴史的、地理的に近隣のトルコやイランの料理にも似ているようです。でもキリスト教の国なので、羊も食べますが、豚や牛も同じように食べられます。スープや煮込み料理が多いのも特徴です。世界最古のワイン産地として知られるアルメニアのワインと共にいただくとより楽しめるでしょう。
●材料・下ごしらえ(4人分)
牛肉…300g(切り落とし肉など手ごろなもの)
※フードプロセッサで粗挽きにするか、細かく切る(ひき肉を使ってもよい)
ブルガー小麦…100g(中挽き)
※40℃ほどのお湯に5分浸してから水気をよく切る
黒胡椒…ひとつまみ
オレガノ…ひとつまみ(乾燥スパイス)
タイム…ひとつまみ(乾燥スパイス)
ニンニク…1片
※みじん切り
タマネギ…1/2個(100g程度)
※みじん切り
ニンジン…1本(150g程度)
※1辺2~3cmの乱切り
ジャガイモ…1個(150g程度)
※1辺2~3cmの乱切り
オリーブオイル…大さじ1
野菜ブロス…600ml(顆粒や固形のコンソメをぬるま湯600mlで溶いたものでも可)
つくり方⇒野菜ブロス
トマトペースト…大さじ3
つくり方⇒トマトペースト
パプリカパウダー…小さじ1
ローリエの葉…1枚
塩…小さじ1/2
イタリアンパセリまたはパセリ…4枝
※粗みじん切り
●つくり方
1.ミートボール
ボウルに肉、ブルガー、胡椒、オレガノ、タイムを入れて均質になるまでよく混ぜる。
ピンポン玉ぐらいの大きさに揃えるように丸める。
2.スープ
鍋にオリーブオイルを引き中火にかける。
ニンニクとタマネギを入れて炒める。
香りが立ってきたらニンジンとジャガイモを加えてさらに炒める。
ジャガイモの表面が透けるようになったところで、野菜ブロスとトマトペースト、パプリカパウダー、ローリエの葉を入れる。
3.煮込む
スープが沸騰したら、ミートボールを並べて入れる。
肉の表面の色が変わるまで様子を見て、灰汁が上がってきたら掬い取る。
塩を振りかけて蓋をし、弱火にして10分ほど煮込む。
4.仕上げ
スープ用の皿に盛り付けてパセリを散らす。