ミートボール入りのトマトソースで食べるスパゲッティSpaghetti con polpetteをつくります。子供のころから一番好きなスペゲッティの料理です。ボルシチと同じく、五反田駅にあった日本食堂[1]国鉄時代から食堂車、車内販売、レストランを運営していたで母と一緒に何度か食べて美味しかったので、家でもつくってもらっていました。料理名は「スパゲッティ・ミートボール」。当時はスパゲッティと言ったらミートソースかナポリタンの2種類しか一般的ではなかった時代です。なぜこの料理が日本食堂で提供されていたのかは不明。大学時代に映画「ルパン三世 カリオストロの城」を観たときには、懐かしい思い出がよみがえりました。
ミートボールのパスタは、カンパニア、プーリア、アブルッツォ、シチリアといったイタリアの南部で昔からよく食べられています。かつてアメリカへ渡った移民たちが広めたことで、アメリカでもとっても人気の高い料理です。
イタリア語でミートボールはポルペッタpolpetta、複数形でポルペッテpolpette。小さいサイズの場合はポルペティーネpolpettineになります。ポルペットーネpolpettoneだとミートローフのことです。味付けはミートボールの方に施し、ソースはシンプルに。ベーコンとチーズがおいしさのポイント。もしフードプロセッサがあれば、こま切れや切り落としや薄切りのお肉を買ってきて粗挽きにするといいです。
●材料・下ごしらえ(4人分)
スパゲッティ…400g
Ⓐ
|合い挽き肉…400g
|タマネギ…1/4個(50g程度)
|※みじん切り
|ベーコン…40g
|※みじん切り
|卵…1個
|パン粉…30g
|ナツメグ…小さじ1/2(粉末)
|パルミジャーノレッジャーノ…15g
|※すりおろす(市販のおろしチーズでOK)
|塩…ひとつまみ
|黒胡椒…ひとつまみ
トマト…2個(400g程度)
※へたを取って湯剥きしてから横半分に切り、種を除いてさいの目切り
タマネギ…1/4個(50g程度)
※みじん切り
ニンジン…1/3本(50g程度)
※みじん切り
ニンニク…1片
※みじん切り
オリーブオイル…大さじ1
ローリエの葉…1枚
水…80ml
パセリ…2枝
※みじん切り
●つくり方
1.トマトソースをつくる
鍋にオリーブオイルを引きニンニクとタマネギ、ニンジンを入れて中火にかける。しんなりしてきたらトマトを加えてかき混ぜ、なじんだところにローリエの葉を足す。ときどき混ぜながら2/3ぐらいの量になるよう煮込む。目安は木べらなどで鍋底を掃いてすぐに水分が戻らないぐらい。
2.ミートボールをつくる
ボウルにⒶの材料をすべて入れてよくこねる。ピンポン玉より少し小さいぐらいの大きさに丸める。一人当たりが7~8個(この材料の量で28~32個)あるとちょうどいい感じ。フライパンを中火にかけて、ミートボールを焼く。少しずつ返しながら全体に焼き色が付くようにする。フライパンをゆすってミートボールを転がし色がだいたい均一になったら、水を加えて蓋をして、弱火で2分ほど蒸し焼きにする。
3.ソースを仕上げる
トマトソースの鍋にミートボールを肉汁ごと移す。弱めの中火で軽く混ぜながらミートボールにソースを絡ませる。
4.スパゲッティを茹でる
大きめの鍋にたっぷりと水を入れて沸かす。沸騰したらスパゲッティを入れて茹でる。ときどきほぐしながら、パッケージ表記の茹で時間より1~2分前に茹で具合を確認し、少し固めの状態で湯からあげる。
5.盛り付ける
皿にスパゲッティを盛り、上にミートボールとソースをのせる。パセリを振りかけて出来上がり。
スパゲッティとソースを和える場合は、一度ミートボールを取り出してからのほうがやりやすいです。
お好みでさらにチーズをかけてもいいと思います。
References
↑1 | 国鉄時代から食堂車、車内販売、レストランを運営していた |
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