バスク・チーズケーキ/Tarta de queso de La Viña

バスチーはもとよりバスク・チーズケーキと呼ぶのは日本を含めていくつかの地域だけのようです。アメリカではBurnt Basque Cheesecakeバーント・バスク・チーズケイクとして存在するようなので、他の多くのヨーロッパの料理がそうであるのと同様に、アメリカ経由で入ってきたのかもしれないですね。少なくともスペインではバスク・チーズケーキという名前はあまり知られていません。バスク地方のサンセバスチャンSan Seabastian(バスク語Donostia)にあるLa Viña というレストラン兼バルの名物として有名だったことから、バスク・チーズケーキと呼ばれるようになりました。バスク地方に限らず、チーズケーキTarta de quesoはスペインの一般的なお菓子のひとつです。もともと、サンセバスチャンの西、カンタブリア地方にはQuesada pasiegaケサーダ・パシエガというチーズケーキの原型ともいえるデザートがあります。カンタブリアの乳牛として名高いパシエガ牛のチーズでつくる伝統的な焼き菓子です。
このお菓子は材料も少なく簡単につくれます。特徴はクラストを敷かないこと、クリームチーズ多め、粉は少なめというところ。

●材料(18cmケーキ型)
クリームチーズ…400g
砂糖…90g
卵…3個
生クリーム…200ml
小麦粉…大さじ1


●つくり方
オーブンを160℃に予熱する。
ケーキ型にクッキングシートを敷く。
底と周囲が完全に覆えるようにする。
小さいシートしかない場合は、少しずつずらすように2~3枚を重ねて敷く。
クシャクシャでも問題なし。

ボウルにクリームチーズを入れてハンドミキサーで滑らかになるまで混ぜる。
砂糖と卵を順に入れながらさらに混ぜる。
茶漉しなどで小麦粉を振り入れ、なじませる。
生クリームを加えてよく攪拌する。
全体が均一になったら型へ流し込む。
オーブンに入れて60分間焼く。
表面が焦げた焼き色になれば完成。
※焼き時間は機種によって変わるので調節が必要
オーブンから取り出し、粗熱が取れたら型から外す。
シートを付けたまま皿に載せ、冷蔵庫で冷やす。
十分に冷えたら、シートを剥がして切り分ける。

左:焼き立てはまだ真ん中が膨れています / 右:クラストあり、ダークチェリー入りのチーズケーキ