カタルーニャ地方の伝統料理フリカンドーFricandó をつくります。スペインでは仔牛肉を使ったフリカンドー・デ・テルネラFricandó de ternera(カタルーニャ語:Fricandó de vedella)が一般的ですが、ここでは牛肉を使用します。キノコと一緒に煮込むのが特徴です。スペイン語でキノコはセタseta。カタルーニャではモイセルノンmoixernons(カタルーニャ語:moixernó)というシメジ科の春に収穫されるキノコや、ニスカロスníscalos(シバフタケ)、センデルエラスsenderuelas(アカハツタケ)などを使います。いずれも日本では入手困難なので、ここで入れるのはシメジとマッシュルームです。別のキノコでも構いません。最後にピカーダPicadaというカタルーニャのソースを足して仕上げます。
●材料・下ごしらえ(4人分)
牛肉…400g(モモ、ランプなど脂の少ない部位)
※食べやすい大きさに切り分ける
タマネギ…1/2個(100g程度)
※くし形に切り、さらに横半分にする
シメジ…1株
※石づきを除いて指で1本ずつ分ける
マッシュルーム…8個
※半分に切る
オリーブオイル…小さじ1
トマトペースト…大さじ4
水…200ml
小麦粉…大さじ1
※振るっておく
ローリエの葉…2枚
塩…少々
黒胡椒…少々
◆ピカーダ
パセリとアーモンドは刻んだときに大さじ1程度になるぐらいが目安。
ニンニク…1/2片(芯を除く)
パセリ…5~6枝
アーモンド…10g(スライスされたもの)
パン粉…10g
オリーブオイル…大さじ3
●つくり方
1.炒める
鍋にオリーブオイルを引き、牛肉を中火で炒める。
表面の色が変わったところで赤ワインを振りかけ、タマネギを加える。
タマネギが透き通ってきたらキノコを入れていったん火を止める。
2.煮込む
水を入れたボウルに小麦粉を少しずつ振り入れてダマにならないようにかき混ぜ、1の鍋に注ぐ。
再度点火して、トマトペーストとローリエ、塩、胡椒を加えて全体を混ぜ合わせる。
沸騰したら蓋をして弱火で20分ほど煮込む。
小麦粉が焦げ付かないように時々鍋底から混ぜる。
3.ピカーダをつくる
小さめのボウルなどにオリーブオイルとパン粉を入れて混ぜる。
ニンニク、パセリ、アーモンドをみじん切りにして加えよくなじませる。
4.仕上げ
2の鍋にピカーダを入れて火を止める。
ざっくりと混ぜて出来上がり。