アガサ・クリスティの作品の中で、名探偵エルキュール・ポアロが登場する小説を個人的な趣味でいくつかご紹介しましょう。ぜひ読んでいただきたいお薦めの本ばかりです。(内容は早川書房版をベースにしています)
最初の作品「スタイルズ荘の怪事件」The Mysterious Affair at Styles(1920年)では、その後相棒を務めることになるヘイスティングズ大尉が彼の見た目をこのように話しています。
“Poirot was an extraordinary looking little man. He was hardly more than five feet, four inches, but carried himself with great dignity. His head was exactly the shape of an egg, and he always perched it a little on one side. His moustache was very stiff and military”
「ポアロは並外れた小男に見えた。(身長は)5フィート4インチ(約162cm)を超えないだろう。それでも彼には素晴らしい威厳があった。頭は正に卵型をしていて、いつも少しだけ片側に傾いている。口ひげはとても硬くて軍人的だった」
映画やテレビドラマで見慣れたポアロはもっと背が高いのです。小柄に見えるデヴィッド・スーシェでさえ170cmほどあります。それとポアロは黒髪で禿げてはいません[1]「カーテン」ではかつらだと告白しているものの、それは最晩年のことと思われる。
彼がいつも被っているのは、ウィンストン・チャーチルも愛用していたホンブルグ・ハットというフェルト製で中央に窪みがついた帽子です。
◆邪悪の家Peril at End House(1932年)
8月のある日、南西イングランドのコーンウォールにあるリゾート地St.Looセント・ルーへやって来たポアロとヘイスティングズは、宿泊したマジェスティック・ホテルで若い女性ニック・バックリーと出会います。彼女は近くの岬に立つ古い邸宅エンド・ハウスの主人で、どうやら最近、何度も命を狙われているらしいのです。自らボディガードを買って出るポアロ。しかし、彼らのすぐ傍らでニックのいとこマギーが殺されてしまいます。その時、マギーはニックのショールを身に着けていたました。果たして人違いの殺人だったのでしょうか。何故ニックが狙われているのか、世界一周の途中で消息を絶った飛行家シートンとの関係とは…。小説の原題は「エンドハウスでの危機」です。邦題を「邪悪の家[2]早川書房版のタイトル・新潮社版では「エンド・ハウス殺人事件」」としたのはエンドハウスの使用人エレンがポアロに向けた言葉によります。
‘In an old house, ’she said, ‘there is sometimes an atmosphere of evil.’
‘That’s it, sir, ’said Ellen, eagerly. ‘Evil. Bad thoughts and bad deeds too.
It’s like dry rot in a house, sir, you can’t get it out. It’s a sort of feeling in the air.
I always knew something bad would happen in this house, someday.’
「古い家には」彼女は言った。「ときに何か邪悪な雰囲気が」
「そう、それですわ!」エレンは熱っぽく語った。「邪悪。よこしまな考えとよこしまな行いも。家のかんぷ病[3]菌類によって木材や植物が腐敗する病気のように取り除けないんです。空気中にある感覚のようなもの。いつかこの家で何か悪いことが起こるんだと前からずっと知っていましたの」
ここには得体のしれない悪意が漂っているのかもしれません。
最後の最後にポアロのあっと驚く種明かしが待っています。
セント・ルーは架空の地名です。原文では”Queen of Watering Places”と呼ばれているとしていますが、イギリスでは海辺のリゾートをWatering Placeと表現します。この言葉には別に、温泉保養地や動物の水飲み場の意味も。地名とともに当地最大とされ、風光明媚な場所に建つマジェスティック・ホテルももちろん実在はしません。でも恐らく、コーンウォールのお隣デヴォンの、アガサが生まれ育ったトーキーにあるインペリアル・ホテルをイメージしているのだと思われます。Majestic Hotelという名前からは、カンヌやクアラ・ルンプールやホー・チミンなどのラグジュアリーホテルを思い浮かべる方もいるでしょう。英語でa majestic hotelというと「堂々たるホテル」を意味します。
ポアロの助手であり、ストーリーテラーの役割を果たすアーサー・ヘイスティングズは、行動力と正義感に溢れた好人物です。時おり見当違いの推理を披露してはポアロの引き立て役に回るというのがお約束。テレビシリーズだと毎度のように出演していて、常にポアロと同道しているように思われます。実際には出てくる作品はさほど多くはありません。ある事件の後、アルゼンチンで牧場を入手し移住します。その後は時々ポアロに会うためにイギリスへやって来るという生活です。今回も「ビッグフォー」”The Big Four”(1927年)以来の久々の登場でした。この作品の中でポアロが彼に言うのは、“If you must have a moustache, let it be a real moustache – a thing of beauty such as mine.”「君がどうしても口髭が必要なら、それは本物にしないとね。私のように素晴らしいものに」
◆ホロー荘の殺人The Hollow(1946年)
ポアロはロンドン郊外にあるコテージに滞在中、近くのホロー荘での昼食に招かれました。やって来た彼は、まるで演劇の一場面のような光景を目にします。プールサイドで血を流して倒れる医師のジョン・クリストゥ。その脇で、リヴォルヴァーを手にしたまま虚ろな表情で立ち尽くすジョンの妻ガーダ。周囲にはホロー荘の主人サー・ヘンリー・アンカテルの妻レディ・ルーシー・アンカテル、そのいとこのヘンリエッタ・サヴァナクとエドワード・アンカテルが。ポアロには彼らがそれぞれ別々の方角から集まったかのように見えます。それは極めて数学的で人工的。彼はヴィクトリア女王の有名な言葉とされる”We are not amused.”「面白くない[4]君主などが自分のことをあえて複数で表現するのは尊厳の複数と呼ばれる」を思い出し、”I, Hercule Poirot, am not amused.”「私、エルキュール・ポアロは面白くありません」と思うのです。いったい何が起こっているのでしょう。
ポアロがヘンリエッタに対して暗唱するのは、アルフレッド・テニスン男爵の’Maud’「モード」第一部の冒頭部分。
“I hate the dreadful Hollow behind the little wood.
Its lips in the field above are dabbled with blood-red heath;
The red-ribb’d ledges drip with a silent horror of blood,
And Echo there, whatever is ask’d her, answers ‘Death.'”
小さな森の裏に潜む忌まわしき空洞が嫌だ
口を開けた穴の縁には血のように赤いヒースが跳ねかかり
赤い畝のある岩棚は静寂の中で血の恐怖に浸る
彼女が何を望んでも木霊する答えは「死」
(詩にする能力がないので日本語の方はただの和訳です)
相変わらずアガサは登場人物、特に女性の個性を描き出すことに優れています。優れた芸術家であり強い意志を持つヘンリエッタ、少々間抜けなところがあっていつも夫に虐げられているガーダ、風変りだけれども明るく楽しい性格のルーシー・アンカテル夫人、ジョンの元婚約者で美しく知的な女優ヴェロニカ、貧しくても自立しようとしているルーシーの従妹ミッジ。それぞれが魅力的に表現されています。一方、hollowとは物理的な「空洞」や「窪み」以外にも、「むなしさ」や「うつろ」という意味があり、彼女たちの心を表しているのかもしれないと思わせる描写も。
この作品は、日本でも野村芳太郎の監督で「危険な女たち」[5]1985年公開という映画になりました。大竹しのぶ、藤真利子、池上季実子、和由布子という個性溢れる女優たちが競演。探偵役のミステリ作家を演じる石坂浩二が、ポアロというよりも金田一耕助よろしく名推理を働かせるお話です。
◆マギンティ夫人は死んだMrs. McGinty’s Dead(1952年)
日雇い雑役婦charwoman[6]住み込みのメイドやハウスキーパーとは違って、都度雇われたり派遣されたりして主に家や事務所などの清掃を行うのマギンティ夫人が殺されました。その家に間借りをしているジェイムズ・ベントリイが逮捕され、死刑を言い渡されます。ベントリイの犯行とは思えないスペンス警視は旧知のポアロに調査を依頼。ポアロは事件の起こったBroadhinnyブロードヒニー村へ向かい、マギンティ夫人の部屋で一部が切り抜かれた日曜新聞[7]日曜日に発刊されるゴシップ記事中心の大衆紙を発見します。調べると、そこに載っていたのは過去に話題となった四つの事件の記事。それぞれで主役となった四人の女性に関して書かれていました。マギンティ夫人が記事を執筆した記者へ問い合わせの手紙を送っていたことも判明します。彼女は四人のうちの誰かの秘密を握ったがために殺されたのでしょうか。
タイトルは子供のお遊戯が由来です。
お決まりの関係者一同を集めての謎解きの場でポアロは暗唱します。
Mrs. McGinty’s dead..How did she die?
Down on one knee..just like I
Mrs. McGinty’s dead..How did she die?
Holding her hand out..just like I
Mrs. McGinty’s dead.. How did she die?
Sticking her neck out..just like I”
マギンティ夫人は死んだ どんなふうに死んだ
片膝をついて 私みたいに
マギンティ夫人は死んだ どんなふうに死んだ
手を差し出して 私みたいに
マギンティ夫人は死んだ どんなふうに死んだ
首を突き出して 私みたいに
ポアロが滞在するゲストハウス「ロング・メドウズ」”Long Meadows”のおかみさん、ミセス・モーリン・サマーヘイズはいい味を出しています。’Mrs Summerhayes had red hair and an attractively freckled face and was usually in a distracted state of putting things down, or else looking for them.’「サマーヘイズ夫人は赤毛で魅力的なそばかすのある顔立ち、そしていつも注意力散漫で何かを置きっぱなしにしてはそれを探したりしていた」
いつもバタバタと慌てていて、料理の腕はからっきし。もちろん高名なポアロのことだって知りません。ポアロが自己紹介すると、”What a lovely name. Greek, isn’t it?”「素敵なお名前ね。ギリシャの方でしょ」
ポアロはロング・メドウズに関してはスペンス警視やオリヴァ夫人に文句を並べ立てるのですが、サマーヘイズ夫人のことは気に入っています。彼女に料理本をプレゼントし、オムレツのつくり方を伝授しました。
赤毛は遺伝的に持っている色素の割合によって生じ、北、西ヨーロッパ、特にイギリスやアイルランドに多いとされます。赤毛の人はそばかすができ易く、熱さや痛みを敏感に感じるのだとか。
イギリスの歴史ではイングランド女王エリザベス1世[8]在位1558-1603とスコットラン女王メアリー1世[9]Mary Stuart, Queen of Scots在位1542-1567・イングランド女王メアリー1世はメアリー・チューダーの確執は有名な話です。ふたりの共通点はいずれも赤毛ということ。
◆葬儀を終えてAfter the Funeral(1953年)
「コーラルうおのめ絆創膏」をはじめとするフットケア商品で財を成したコーネリアス・アバネシーによって、ネオゴシック様式で建てられたヴィクトリア朝の大邸宅エンダビー・ホール。その現在の主で、事業を受け継いだ大富豪のリチャード・アバネシーが亡くなり、親族が葬儀に訪れました。第一章は、老執事のランズコムと弁護士のエントウィッスルから見た親族たちの人柄や人間関係が語られています。リチャードは当時の恐ろしい伝染病だったポリオによって一人息子を亡くしていて、跡取りがいません。遺言の内容が気になるところです。
リチャードの末の妹コーラは自由奔放で、思ったことをなんでも口走ってしまう少々厄介な人。葬儀を終え、昼食後に一同が会しエントウィッスルが故人の遺言を読み上げます。その席でコーラが鳥のように首を傾げてこう言います。”Still, it’s been hushed up very nicely, hasn’t it?”「でも、随分とうまく揉み消したわね」”But he was murdered, wasn’t he?”「だって彼は殺されたんでしょ」
当然のことながらこれは大きな波紋を呼びます。
そして、その翌日コーラが殺されました。強盗の仕業なのか、それともリチャードの死の秘密を握っていたがために殺されたのか、エントウィッスルは一通り関係者から話を聞き終えてから、ポアロのもとへ相談に向かいます。調べていくと遺族にはお金に不自由している人が多く、リチャードの遺産を当てにしているような…。
コーラの家に同居していたミス・ギルクリストはコンパニオンです。コンパニオンというのは、メイドや家政婦とは違い、住み込みで雇われていて、主に話し相手になったり身の回りの世話をすることが目的の職業。ミス・マープルものの「火曜クラブ [10]早川書房版 」”The Thirteen Problems”には”The Companion”という一篇があります。カナリア諸島へ旅行するイギリス人女性とそのコンパニオンの話で、邦題は「二人の老嬢[11]東京創元社版「ミス・マープルと13の謎」では「コンパニオンの女」」です。その二人はいずれも40代で未婚なのですが、老嬢というともっと年を取っているみたいなイメージにもなるので少々可哀そうな気がします。
このお話は実によくできていて、周到な計画殺人と隠蔽のための巧みな策略、犯人ならではの動機、遡って会話を注意深く確認すれば、ポアロの謎解きがすべて納得できます。
ヨハネス・フェルメールは昔から大好きな画家のひとりなので、テレビシリーズ「名探偵ポワロ」[12]#56では一体どんな形で画面に表現されるのかと期待していたのですが、残念ながらレンブラントに変更されていました。まあ、絵画自体はレンブラントっぽいものでしたけれども。もともと寡作であり、第二次大戦後にナチスがらみの贋作事件が世間を賑わせたフェルメールというところに意味があるので少々がっかり。
例によって美味しそうな料理、取り分けデザートがいくつも出てきます。ブリオッシュ、チョコレート・エクレア、カスタード・プディング、シャルロット・リュセCharlotte Russe、それにアイスクリームを添えた洋梨のフランベPoire Flambée with ice-cream。
洋ナシではなく日本ナシでも美味しくつくれます。
●材料(3人分)
ナシ…1個(350g程度)
砂糖…大さじ2
ダークラム…20ml(できればマイヤーズラム)
干しブドウ…30g(できればサルタナレーズン)
バニラエッセンス…3滴
水…300ml
バニラアイスクリーム…好きなだけ
●つくり方
1.ナシを煮る
ナシは八等分に切り分けて芯を取り皮を剝く。
そのうち2個は2cm程度の角切りにする。
鍋に水と砂糖を入れて中火にかけ、砂糖がだいたい溶けたらナシを加える。
沸騰したら火を弱め30分ほど煮る。
ボウルにラムを入れレーズンを10分ほど浸しておく。
2.シロップをつくる
鍋にラムとレーズンを加えて強火にかけてフランベする。火はつかなくてもアルコールは飛ぶのでOK。
一度火を止めて、6個の大きいナシを取りだして2個ずつ器に盛る。
小さいナシとレーズンが残った鍋にバニラエッセンスを足して弱火にかけゆっくり5分ほど煮詰める。
3.仕上げ
ナシの器に鍋の中身を等量にしてかける。
アイスクリームを上にのせる。
◆鳩の中の猫Cat Among the Pigeons(1959年)
物語の舞台は、英国でも最も成功している学校のひとつとされる、全寮制名門私立女子校メドウバンクMeadowbank School for Girlsです。中東の架空の国ラマットの族長sheikアリ・ユースフは叛乱の予兆を感じて、学生時代からの親友ボブ・ローリンスンに75万ポンド相当[13]Currency converterによると現在の価値でおよそ1600万ポンド(≒24億円)の宝石の国外持ち出しを依頼。彼は宝石を、イギリスへ戻る予定の姪ジェニファーの荷物の中へ巧みに隠します。帰国したジェニファーはメドウバンクの新入生に。同じ新入生にはアリ・ユースフの従妹シャイスタ王女もいます。宝石のありかを探るために学校へ園丁として潜入する公安のアダム・グッドマン、謎の人物ロビンスンの登場、教師たちの確執、やがて発生する殺人事件に王女の誘拐事件という具合に進んでいくのですが、ポアロが姿を現すのは物語の後半に入ってからです。ジェニファーの親友ジュリアは学校を抜け出してポアロに調査を依頼しに行きます。彼女はサーマーヘイズ夫人[14]「マギンティ夫人は死んだ」参照からポアロの聡明さを聞かされていたからです。ポワロはジュリアがサマーヘイズ夫人のオムレツを素晴らしいと褒めたので気分を良くします。
タイトルはput(set/throw) the cat among the pigeons「鳩の群れに猫を入れる」ということわざで、秘密を暴露することで争いや混乱を巻き起こすといった意味。ウェブのイディオム辞典https://www.theidioms.com/によれば、植民地時代のインドでは鳩の入った檻の中に野良猫を入れ、猫の前足のひと掻きで何羽の鳩を倒すかを賭けることがあったそうです。このお話の中の猫とは一体誰のことなのでしょうか。
ジェニファーが母とともに船で帰国した際に入港するのがティルベリーTilburyです。ロンドン港の一部で、ロンドン中心部からは25マイルほどのテームズ川河口近くに位置します。ヘンリー8世時代に築かれた要塞があり、1588年にはスペイン無敵艦隊の脅威に際して、軍隊を鼓舞するために行ったエリザベス1世の演説が有名です。ティルベリーの対岸Gravesendグレーヴセンドは、映画「ポカホンタス」のモデルとなったアメリカ先住民女性マトアカMatoaka(英名レベッカ)が亡くなった場所として知られています。ふたつの町は所要5分ほどのフェリーボートで往来が可能です。ちなみに、グレーヴセンドには「象は忘れない」”Elephants Can Remember”でレイブンズクロフト一家が住んでいた場所の名であるOvercliffというホテルがあります。
潜入捜査のためにアダムを園丁に仕立てようとするくだりで、大佐の口から飛び出す植物の名前、アマベリス・ゴシッペリアAmabellis Gossiporia、サイネンシス・マカ・フーリアSinensis Maka foolia、シニストラ・ホパレスSinistra Hopaless。すべてタブロイド紙を揶揄する意味で並べただけの架空の植物名です。
References
↑1 | 「カーテン」ではかつらだと告白しているものの、それは最晩年のことと思われる |
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↑2 | 早川書房版のタイトル・新潮社版では「エンド・ハウス殺人事件」 |
↑3 | 菌類によって木材や植物が腐敗する病気 |
↑4 | 君主などが自分のことをあえて複数で表現するのは尊厳の複数と呼ばれる |
↑5 | 1985年公開 |
↑6 | 住み込みのメイドやハウスキーパーとは違って、都度雇われたり派遣されたりして主に家や事務所などの清掃を行う |
↑7 | 日曜日に発刊されるゴシップ記事中心の大衆紙 |
↑8 | 在位1558-1603 |
↑9 | Mary Stuart, Queen of Scots在位1542-1567・イングランド女王メアリー1世はメアリー・チューダー |
↑10 | 早川書房版 |
↑11 | 東京創元社版「ミス・マープルと13の謎」では「コンパニオンの女」 |
↑12 | #56 |
↑13 | Currency converterによると現在の価値でおよそ1600万ポンド(≒24億円) |
↑14 | 「マギンティ夫人は死んだ」参照 |