トマト味のロールキャベツをつくりましょう。野菜や肉に詰め物をする料理は世界各地に数多く存在しますね。ロールキャベツもルーマニアのサルマーレやウクライナのホルブツィをはじめ、ヨーロッパを中心に様々なバリエーションでみることができます。
●材料・下ごしらえ(4人分・8個)
キャベツの葉…8枚(外側の大きめのもの 小さい場合は1個につき2枚)
※芯の部分に包丁を斜めに何度か刺しこみながらぐるりと回していき、逆円錐型にくり抜く。大きめのボウルなどに水を張り、その中へキャベツを丸ごと入れる。1枚ずつ、つながっている芯の部分に包丁で切り込みを入れそこから指をひっかけるようにしてゆっくり剝く。葉と葉の間に水を通すようにするとはがれやすい。余ったキャベツは、水をよく切ってから保存。
豚ひき肉…600g
※冷蔵庫から出して常温に戻す。
大麦…100g(乾燥状態で)
国産の有機もち麦を使っています。白米に混ぜて炊いてもおいしいので。
※沸騰したお湯に入れ、20分ほどゆでて柔らかくする。ゆでるとほぼ2倍の量になる。
タマネギ…1/2個(100g程度)
※みじん切りにする。
ニンジン…1/2本(刻んだ時にタマネギと同量ぐらいになる大きさ)
※細かめのみじん切り。
卵…1個
胡椒…少々
ナツメグ…ひとつまみ(容器入れの場合は2振り程度)
野菜ブロス…500ml(固形や顆粒のコンソメを500mlのぬるま湯に溶いたものでも可)
つくり方⇒野菜ブロス
トマト…1個(缶詰のカットトマトでも可 その場合は200g目安)
※1㎝角に切っておく。
ローリエの葉…1枚
塩…少々
オレガノ…少々(生でも乾燥でも)
トマトケチャップ…大さじ1
●つくり方
1.キャベツをゆでる
お湯を沸かし、キャベツの葉を1枚ずつゆでる。1枚につき1分程度。
冷水に取り、ザルにあげる。
根元の盛り上がった芯の部分をそぐように切り取り、みじん切りにする。
2.肉だねをつくる
ボウルにひき肉、大麦、タマネギ、ニンジン、キャベツの芯を入れ、生卵を加えてへらなどで混ぜる。胡椒とナツメグを振りかけ、さらに手でよくこねて均質にする。
3.キャベツで包む
肉だねを8等分に分けて、長さ15㎝ぐらいの棒状に成形する。
キャベツの葉の内側を上向きに、葉先を手前にしてひろげる。
肉だねを葉の手前の中心に横向きに置き、奥へ向かって葉を一周分巻く。
両側の葉を中へ包み込むようにしながらさらに奥へ巻き取る。
削いだ芯の部分の真ん中あたりに楊枝を刺して固定する。
楊枝は完全に差し込まず、5mmほど上に突き出ていて構わない。
もし、キャベツの葉が小さい場合は、2枚組み合わせて巻く。
4.煮込む
大きめの鍋かフライパンにロールキャベツを楊枝側を上にして並べる。
野菜ブロスを流し入れて中火にかける。
沸騰すると灰汁が浮いてくるので掬い取る。
5分ほどで順番に裏返す。楊枝が折れないように注意。
さらに5分ほど経ったら、トマト、塩、ローレル、オレガノ、トマトケチャップを加えてスープにいきわたるよう混ぜる。
再度沸いてきたところでふたをして弱火に。
12分で裏返しさらに12分煮込む。
長時間煮込んだり何度も返したりすると形がくずれるのでやめましょう。
5.盛り付け
深めの皿に、ロールキャベツの楊枝をはずし、巻き終わりのほうを下にして2個並べる。
上から煮込んだスープをかける。
色どりでパセリのみじん切りなどを散らしてもよい。
大麦を練りこむことで食べ応えのあるロールキャベツになります。
トマトは形が残っている状態にして、一緒に食べるのがよいです。