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ボルシチ/ борщ

子供のころ、母と都心方面へ買い物などに出かけると、ときどき五反田駅のとなりにあった日本食堂でお昼を食べました。決まって頼んだのがボルシチです。真ん中に白いクリームがのった赤いスープが大好きでした。ソ連時代のモスクワやレニングラード[1]現サンクトペテルブルクやキーウ(キエフ)を訪れたとき、ボルシチを食べるたびに古い記憶がよみがえったものです。でも少し違ったのは具の大きさ。昔食べていたのはカレーに入 […]

プラハ / Praha

チェコ共和国の首都プラハPraha(英語名Prague)は、その歴史ある町並みから「百塔の街」、「黄金のプラハ」などと形容される中央ヨーロッパ随一の美しい都市です。町の中心部分は「プラハ歴史地区」として世界遺産に登録されています。その町の象徴が丘の上にそびえるプラハ城です。9世紀創建の壮大な城は、かつてはボヘミア王や神聖ローマ皇帝の居城でもあり、現在は大統領官邸があります。数多い城内の建築物で、ひ […]

ロールキャベツ / Cabbage roll

トマト味のロールキャベツをつくりましょう。野菜や肉に詰め物をする料理は世界各地に数多く存在しますね。ロールキャベツもルーマニアのサルマーレやウクライナのホルブツィをはじめ、ヨーロッパを中心に様々なバリエーションでみることができます。 ●材料・下ごしらえ(4人分・8個)キャベツの葉…8枚(外側の大きめのもの 小さい場合は1個につき2枚)※芯の部分に包丁を斜めに何度か刺しこみながらぐるりと回していき、 […]

モクレン

梅と桜の開花の間の短い期間に、葉に先がけて花を咲かせるモクレンやコブシは印象的です。特にモクレン(シモクレン)やハクモクレンの色鮮やかなカップ型に咲く花は、桜のような華やかさはないものの、優雅な風情を感じさせます。蝋細工のような透明感のある光沢と芳香が特徴です。モクレンは中国原産の落葉樹です。古くから造園樹木として利用されてきました。自然に樹形が整うタイプで剪定などの管理もあまり必要がなく、しかも […]

ミモザサラダ / Cалат мимоза

ロシア風ミモザサラダсалат мимозаを作ります。春の花ミモザをイメージしたサラダです。ミモザサラダというと卵黄をすり潰して野菜の上に振りかけてつくるものが思い浮かぶでしょうが、これは材料を積み重ねて仕上げます。ソ連時代の1970年ごろから定番となったお祝いの料理です。 ●材料・下ごしらえ(直径9cmのセルクル[1]ケーキやクッキーなどを作るときに使う底なしの丸い型使用で2個分)ジャガイモ… […]

ブレーメン / Bremen

グリム童話「ブレーメンの音楽隊」で有名なブレーメンBremenは、北ドイツの主要都市のひとつです。かつては、近隣のハンブルクHamburgやリューベックLübeckとともに、バルト海沿岸地域の貿易を支配した、ハンザ同盟の中核を担っていました。現在も、自由ハンザ都市ブレーメン(Freie Hansestadt Bremen)を正式に名乗っています。町はヴェーザー川に面して南北にひろがっており、その川 […]

野菜ブロス / Vegetable broth

主に洋食の煮込み料理やスープ、ソースづくりに重宝する野菜のお出汁です。手間いらずで簡単にできます。一度作れば冷蔵庫で3日程度は保存可能です。 ●材料(1ℓ分)野菜くず…500gぐらい※一度に用意するのは大変なので、毎日の調理の際に出る野菜の切れ端をフリーザーバッグに入れて冷凍庫内にためておく。キャベツの芯、タマネギの皮、ニンジンのへた、ピーマンの種などなんでもOK。できればいろいろな種類を混ぜて。 […]

パンジー

初冬から初夏まで比較的長い期間にわたって庭の彩りとなってくれるのがパンジーです。一般にパンジーとは、ヨーロッパの原種ビオラ・トリコロールViola tricolorをベースにして、さまざまに交配を繰り返してつくられてきた花の総称ということになります。ビオラ・トリコロールは、紫、白、黄色という三色の花びらから付けられた学名で、日本名はそのまま和訳したサンシキスミレです。英語では、成長が速くてすぐに花 […]

イチゴ

冬の寒い時期に車で走っているとよく目にするのが「イチゴ狩り」の看板やのぼりです。道路沿いに次々と現れるイチゴ農園の入り口付近では、お揃いの衣装を着た人たちが、やって来る車に向かってしきりに呼び込みをしています。たいていは一定時間でハウス内のイチゴを食べ放題にしていて、練乳やコンデンスミルクを配ってくれるところもあり、特に子供連れの観光客に人気が高いようです。こういったイチゴの観光農園の開園期間はだ […]

松本清張 耽読

作品を読み始めた中学時代には、松本清張といえばすでに大家となっていて、映画やドラマで目にすることもよくありました。最初は母の書架にあったカッパノベルス版の「点と線」。そこから家にあるものを読み尽くすと、図書館へ通って手当たり次第に借りては読み、特に推理小説の範疇に入る作品はあらかた読破したでしょう。綿密な人物描写や予想を超える展開もあり、地道な捜査が空振りに終わることもあれば、大胆な推理が的中する […]