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pirolin14

怪盗ルパン全集・ピラミッドの秘密 / Œuvres complètes de combrioleur Lupin, Le Secret de la pyramide

 小学校3年生の時に、近所に住んでいたいくつか年上の幼馴染が引っ越すことになりました。その際、読み終わった本を何冊か置いていってくれたのです。そのうちのひとつが南洋一郎(みなみよういちろう)の冒険小説「緑の無人島」[1]講談社・1938年初版でした。暴風で難破した客船から、ボートで流れ着いた南洋の孤島でサバイバルに挑む夫婦と4人の子供たちのお話です。少年の心を鷲掴みにするようなワクワクする文章の連 […]

ウシュアイア / Usuaia

 南北アメリカ大陸を縦断するパンアメリカンハイウェイという道路があります。アラスカから始まり、カナダ、アメリカ、中米各国を通って南米のアルゼンチンまでというルートです。そのアルゼンチンで道路の終点になるのがウシュアイア。南米大陸とはマゼラン海峡で隔てられたフエゴ島にある、ティエラ・デル・フエゴ州の州都です。 ティエラ・デル・フエゴ国立公園のラパタイア湾へ行くと、ここが終点という看板があり、アラスカ […]

フラームセ・カルボナーデ / Vlaamse Karbonade

 フラームセ・カルボナーデVlaamse Karbonadeは、ベルギーはフランデレン(フランドル)地方の郷土料理として知られる牛肉ビール煮込みです。付け合わせのストゥンプstoempとともにつくります。 カルボナーデ●材料・下ごしらえ(4人分)牛肉…400g(すね肉など煮込んでおいしいところ)※塊の場合は小さく切らずに1辺を5~10cmぐらいの大きめに。タマネギ…1個(200g程度)※8等分のく […]

ザイオン国立公園 / Zion National Park

 アメリカはユタ州の南部、アリゾナ州との境界近くに位置する国立公園Zion National Parkです。ユタ州で最初に指定された国立公園で、小生にとってアメリカで初めて訪問した国立公園でもあります。その大きさは500㎢[1]大阪市の2倍以上を超えてユタにある5つの国立公園の中で最大ですが、国立公園局によって適正に管理、保護されており、手つかずの自然を体感できる素晴らしい場所です。最高地点のHo […]

ジェノヴァ / Genova

 イタリア北西部のフランスにつながる海岸線に位置するのがリグーリア州。その州都でイタリア最大の貿易港がジェノヴァGenova(英語名Genoa)です。ここは天然の良港として古代から栄えた場所で、11世紀にジョノヴァ共和国となると、香辛料や絹を中心とした商取引で繁栄します。また、ジェノヴァは造船や操船技術によって海軍力を高めると同時に、ジェノヴァ弩(いしゆみ)[1]歯車などで弦を巻き取り、矢をセット […]

グラッパ / Grappa

 イタリアの蒸留酒です。ワインをつくる時のブドウの搾りかすを原料にするため、かす取りブランデーpomace[1]発音はポミス ポマースと読むのは間違い brandyと呼ばれる種類に含まれます。アルコール度数が高く、少量を食後酒として飲むのが一般的。グラッパの製法は法令で厳しく規定されていて、EU内でもグラッパの呼称は、イタリアで生産されたブドウを用い、イタリア国内の工場で製造されたものにしか使用で […]

ピンチョス / Pinchos

 バスクを中心としたスペイン北部の名物と言っていいでしょう。もちろん、マドリードやバルセロナなどほかの都市でもピンチョスを食べられるお店はあります。でも本場のお店で食べてみたいですよね。出張でビルバオBilbaoやサン・セバスチャンSan Sebastianを訪れたときには、視察と称してバルをはしごしては、チャコリ[1]chacolí北スペイン特産の微発泡性ワイン片手にピンチョスをつまんだりしてい […]

アブラナ / Turnip rape

 春の訪れとともに、ナノハナの黄色い花を目にするようになります。ナタネという呼び方もありますが、植物の分類としてはアブラナ科アブラナ属のアブラナです。もちろん菜種油を採取するのでその名があります。 アブラナの原種は、西アジアやコーカサス地方から北欧スカジナビアまでのヨーロッパにも広く分布します。大麦などの穀物の畑に生える雑草という位置づけです。その学名はBrassica rapaといい、日本での固 […]

ブランデー / Brandy

 果実を発酵させ蒸留してつくる酒を総称してブランデーと呼びます。蒸留の仕組みというのは、14世紀初頭に南仏はモンペリエの医師で薬剤師のアルナルドゥス・デ・ヴィラ・ノヴァが、錬金術の実験中に偶然発見したのが最初だそうです[1]起源についてはほかにも説があります。フランスでのワインづくりは、古代ローマ時代にに持ち込まれて以来根付いていたものの、長期保存の技術が未熟であったため、たくさん製造しても酸化し […]

ボルシチ/ борщ

 子供のころ、母と都心方面へ買い物などに出かけると、ときどき、その当時に五反田駅の駅舎に隣接していた「日本食堂」でお昼を食べました。決まって頼んだのがボルシチです。真ん中に白いクリームがのった赤いスープが大好きでした。大人になってソ連時代のモスクワやレニングラード[1]現サンクトペテルブルクやキーウ(キエフ)を訪れたとき、ボルシチを食べるたびに古い記憶がよみがえったものです。でも少し違ったのは具の […]