AUTHOR

ALBA

パエージャ・ヴァレンシアーナ Paella Valenciana

日本ではpaellaをパエリアと表記することが多いですね。でも、スペインではパエージャが普通です。でもパエーリャとかパエーヤと発音する人もいます。ほかにもpollo(ポージョ/鶏肉)、bocadillo(ボカディージョ/サンドイッチ)、tortilla(トルティージャ/スペイン風オムレツ)なども同様。スペイン語ではllが重なったときに本来はリャ行の音になるのですが、ジェイスモ(イェイスモ)と呼ばれ […]

カルパッチョ / Carpaccio

薄くスライスした牛サーロインをお皿に並べ、同じように薄く削ったパルミジャーノ・レッジャーノとルッコラを乗せ、さらにマヨネーズと牛乳とウスターソースなどで作るウニヴェルサーレというソースをかけると、カルパッチョの元祖Carpaccio alla Ciprianiカルパッチョ・アッラ・チプリアーニの出来上がりです。 この料理は、ヴェネツィアのハリーズ・バーHarry’s Bar創業者のジュ […]

日陰の庭

植物にとって生育条件の悪い場所では、その環境に合わせたかたちで庭づくりを考えていく必要があります。当たり前のことですが、庭のある場所で植物は育つわけですし、植物は生物なので環境に適応するのにも限界があるからです。植物の生育に欠かせない最低の必要条件というのは温度と水分と明るさの3つ。もちろんこれらは人間の管理の範囲内で調整可能な部分もありますが、本来はその土地の風土に適した植物を育てるというのが正 […]

ルーアン / Rouen

パリからセーヌ川を下っていくと、やがてノルマンディー地方に入ります。そのセーヌ河畔に開けた港町がルーアンRouenです。その歴史は古く、ローマ時代にはロトマグスという名で呼ばれ、属州ガリア・ルグトゥネンシスの中でルグトゥルム(現在のリヨン)に次ぐ第二の都市でした。841年にロロ率いるヴァイキングがここを制圧し定住をはじめます。彼らはたびたびセーヌ川をさかのぼってはパリを襲撃したため、西フランク王シ […]

ロカ岬 / Cabo da Roca

ポルトガルの首都リスボンから車で小一時間のところにCabo da Rocaロカという名前の岬があります。北緯38度46分51秒、西経9度30分2秒に位置し、ヨーロッパの最西端の地として多くの観光客が訪れる景勝地です。海面から約150mの丘の上には18世紀に建てられた小さな灯台があり、船が行き交う大西洋を一望できます。灯台の足元から広がる公園には最西端の記念碑が立ち、16世紀ポルトガルの詩人ルイス・ […]

ジンチョウゲ

春のはじめに強い芳香とともにかわいい花をつけるのがジンチョウゲです。中国が原産の常緑低木で、ジンチョウゲ科ジチョウゲ属の植物になります。ジンチョウゲ属には50以上の種があり、アジアからヨーロッパ、北アフリカに分布しています。その花の共通した特徴は先が尖った4枚または5枚の花びらのように見える萼片があるところです。色は白から濃いピンク、それに黄緑などになります。ジンチョウゲの場合には、つぼみの頃は鞘 […]

プリムラ

暦のうえで立春を過ぎると、心なしか太陽の輝きが増したようになり、気温はまだ低くても、生物たちが少しずつ活動を始めます。土の中の微生物たちが動き出すと、地温も上がり養分も増えるので冬の間成長を抑えていた植物も徐々に春の準備に入るのです。細菌、糸状菌、放線菌などの土壌微生物は、ティースプーン1杯の土の中に数億はいるといわれていて、その目に見えない微生物が活発に動くことで土壌全体の温度が上昇し、やわらか […]