ヴァレンシア / València
スペイン南部ヴァレンシア州の東海岸は、Costa del Azaharコスタ・デル・アサアルと呼ばれます。コスタは海岸、アサアルとは柑橘類の花という意味。その名の通り、この辺りはヴァレンシア・オレンジの名産地です。Valènciaはカタカナで書くとヴァレンシアあるいはバレンシアですが、もう少し丁寧にするとヴァレンスィアになります。ただし、スィの音はスペイン語ではSの音ではなく、舌を前歯で挟むような […]
スペイン南部ヴァレンシア州の東海岸は、Costa del Azaharコスタ・デル・アサアルと呼ばれます。コスタは海岸、アサアルとは柑橘類の花という意味。その名の通り、この辺りはヴァレンシア・オレンジの名産地です。Valènciaはカタカナで書くとヴァレンシアあるいはバレンシアですが、もう少し丁寧にするとヴァレンスィアになります。ただし、スィの音はスペイン語ではSの音ではなく、舌を前歯で挟むような […]
ナポリの郷土料理Pesce all’acqua pazzaペッシェ・アッラクアパッツァ。日本でもよく知られたイタリア料理のひとつですね。ペッシェはお魚、アクアは水、パッツアは狂ったとか馬鹿げたとか、あるいは常軌を逸したなどという意味。所謂漁師めしだそうですが、名前の由来は諸説あり不明です。つくり方は至って簡単。イタリア料理はごまかしなしの素材を味わうものです。一番重要だと思ってほしいの […]
アガサ・クリスティの描く英雄義人として知られているのが、小さな灰色の(脳)細胞little gray cells[1]単に細胞で脳細胞を特定していないを駆使して難事件を解決する名探偵エルキュール・ポアロです。33の長編小説と53の短編小説、戯曲「ブラック・コーヒー」”Black Coffee”に登場します。テレビシリーズのデヴィット・スーシェや映画のピーター・ユスチノフのイ […]
スペインのアンダルシア州の古い港町カディスから北へ車で30分ほどのところに、王立馬術学校で知られるヘレス・デ・ラ・フロンテラJerez de la Fronteraの町があります。この町とその周辺地域で産出されるのがシェリーです。この地には紀元前から町がありましたが、8世紀にアラブ人によって征服されるとSherishシェリシュという名で呼ばれます。イベリア半島でのワイン製造は古代ローマの時代から行 […]
スペイン語で「緑の大地」を意味するMesa Verdeは、コロラド州の南西部に広がる国立公園です。アナサジAnasaziの名で知られる古代プエブロ人は、Four Cournersフォーコーナーズと呼ばれる地帯に居住していました。フォーコーナーズとは、コロラド、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコの四州に跨る場所で、全米で唯一四つの州境が一か所で交わることからその名があります。北緯36度59分56.325 […]
アフガニスタンの郷土料理の代表格といえばカブリ・パラウKabuli Palaw / قابلی پلو(カブール・ピラフ)。学生時代には、主に飲食店でアルバイトして、資金を貯めては海外旅行へ出掛けることを繰り返していました。その最後に働いた飲食店がアフガン料理のレストランです。アフガン料理というと日本では聞いたこともない人が多いでしょうし、どんな料理か想像ができないかもしれないですね。それでもロン […]
「パディントン発4時50分」”4.50 from Paddington”(1957年刊行)は、アガサ・クリスティのミス・マープルものの長編小説です。この時刻表記がイギリス的で分かりにくいことから、アメリカでは”What Mrs. McGillicuddy Saw!”「マギリカディ夫人は見た!」と改題して出版されました。マギリカディ夫人は友人のミス・マ […]
ワイングラス、シャンペングラス、カクテルグラスなどのステムstem(脚/フランス語pied)が付いているグラスで飲む場合は、ステム、それも下の方を掴むのが常識です。なぜならステムはそのために付いているから。ボウルbowl(鉢/フランス語calice)の部分を持つのであれば長い脚は必要ないですよね。さらに言うと、むかしからヨーロッパで正しいワイングラスの持ち方とされたのは、ベースbase(台座/フラ […]
1255年にドイツ騎士団によって建設されハンザ同盟の貿易都市となったバルト海を臨む町ケーニヒスベルクKönigsberg。プロイセン公国とその後のドイツ帝国時代の東プロイセンOstpreußenでは首都でした。第二次世界大戦の結果、東プロイセンはソ連とポーランドに割譲されます。ソ連領だった北部のケーニヒスブルクは、その後はロシア領となって、カリーニングラードКалининградと名前を変えました […]
ミス・ジェーン・マープルMiss Jane Marpleはセント・メアリ・ミード村St. Mary Meadに住む編み物好きの老婦人。厳つい警察官には話せないことも小柄なおばあさんには話せてしまうというところが強みです。ポアロと違って明晰な頭脳で推理をするのではなく、持ち前の観察眼と洞察力で、周りの人々と話して得た情報をパズルのように組み合わせ、真実を突き止めていくのが基本スタンス。と思いきやとん […]