アヴゴレモノ・スープ / Avgolemono soup
アヴゴレモノAvgolemonoとは、セファルディ料理の卵とレモンを使ったソースのこと。これに野菜や鶏肉、お米を加えたスープをつくります。アメリカなどではギリシャ料理として扱われていますが、もともとはセファルディムと呼ばれるスペインやポルトガルなどの南欧に移住したユダヤ人の料理です。セファラドはヘブライ語でイベリア半島を意味します。旧約聖書のオバデヤ書には、「セバラデにいるエルサレムの捕らわれ人は […]
アヴゴレモノAvgolemonoとは、セファルディ料理の卵とレモンを使ったソースのこと。これに野菜や鶏肉、お米を加えたスープをつくります。アメリカなどではギリシャ料理として扱われていますが、もともとはセファルディムと呼ばれるスペインやポルトガルなどの南欧に移住したユダヤ人の料理です。セファラドはヘブライ語でイベリア半島を意味します。旧約聖書のオバデヤ書には、「セバラデにいるエルサレムの捕らわれ人は […]
ジェノヴェーゼGenoveseといえば北イタリアはジェノヴァGenovaのものを示す形容詞です。特にバジルを使ったペストPesto alla Genoveseは有名。日本でジェノヴェーゼ・パスタと聞いたらバジルペーストを使ったものを思い浮かべるでしょう。でも、イタリアでジェノヴェーゼ・パスタPasta alla Genoveseといえば、ナポリ名物の、牛肉と野菜を煮込んだソースに和えたパスタのこと […]
フランス料理の代表格のひとつ舌平目のムニエルSole Meunière。Meunièreとは製粉業者のこと。小麦粉を塗してつくる料理だからでしょう。材料は少なく、つくり方も難しくありません。テレビや著作を通じてアメリカに家庭でできるフランス料理を紹介したことで有名なジュリア・チャイルド[1]1912年~2004年が、フランスで初めてこの料理を食べて感激したというエピソードを聞きました。シンプルで美 […]
フランス中部に位置するオーヴェルニュAuvergneの伝統料理、塩豚とレンズ豆の煮込みPetit Salé aux lentillesプティ・サレ・オ・ランティーユをつくりましょう。材料となる塩豚はporc demi-selポル・ドゥミ・セルと呼ばれます。demi-selとは塩半分つまり塩分少なめの塩漬けというような意味です。人々は、古代から食材を長持ちさせるための方法として、肉や魚や野菜などの食 […]
ハンガリーの名物料理といえばなんといってもグヤーシュでしょう。グヤーシュというのは牛飼いのこと。現在のハンガリーの国土の半分以上を占めるのがアルフォルドAlföldあるいはプスタpusztaと呼ばれるハンガリー大平原。古代より様々な遊牧民族が侵入し定着してハンガリーの基礎を築いたところです。グヤーシュはそんな遊牧民が野外で大釜を使ってつくっていた料理なのだとか。正式にはGulyáslevesグヤー […]
ウクライナの名物料理、キーウ風チキンカツKотлета по київськиコトレタ・ポ・キーウスキ。ナイフで切ったときにあふれ出す、溶けたハーブバターの香りがたまりません。英語ではChicken Kievチキン・キエフ。この名前でご存知の方も多いのではないでしょうか。ウクライナがソ連からの独立を目指していた1991年8月1日。キーウで行った当時のアメリカ大統領ジョージ・H.W.ブッシュ(パパ・ […]
シュトレンstollenはドライフルーツやナッツを練り込んでつくるドイツの菓子パンです。特にクリスマスを迎える時期のアドヴェント(待降節)の期間に食べるものをクリストシュトレンchriststollenと呼びます。ドイツでシュトレンが最も有名なのは伝統あるクリスマスマーケットでも知られるドレスデン。ここには文化財として製法や品質を保護するためのシュトレン協会が存在し、”Dresdene […]
スペイン東部のカタルーニャCatalunyaと、隣接する南フランスのルシヨンRoussillon[1]プロヴァンスの村とは別の郷土料理ボレス・デ・ピコラBoles de picolatをつくります。ボレスはボール、ピコラは刻んだという意味です。つまり肉団子。ルシヨンはかつてカタルーニャ公国に属していたので、Catalunya del Nord北カタルーニャとも呼ばれ、現在もフランス語と合わせてカタ […]
古代からの歴史を持つアルメニアは、黒海とカスピ海に挟まれた南コーカサスに位置する国です。そのアルメニア名物料理はミートボール入りスープ、コロラコーフ・アプールKololakov Apoor(アルメニア語Կոլոլակով ապուր)。コロラークがミートボール、アプールがスープの意味。ミートボールにブルガー小麦を加えるところがポイントです。ブルガーの代わりに茹でたお米を使う場合もあります。アルメニ […]
美味しそうな生鮭の切り身が手に入ったらSaumon meunière ソーモン・ムニエルをつくりましょう。ムニエルとは「粉屋の妻」を意味していて、料理としては小麦粉をまぶしてバターソテーする調理法のことを指します。イギリスではドーバーソール(ヨーロッパソール/舌平目)のムニエルが有名です。そのままレモンを絞っただけでも十分美味しいですが、ここでは小松菜を使った生クリームのソースをたっぷりかけていた […]