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おいしいものを食べたい

オニオン・グラタン・スープ           Soupe à l’oignon gratinée

冬の寒い日にパリにいたら、フォーラム・デ・アルForum des Halles[1]パリ1区にある大型ショッピングモール近くの名店オー・ピエ・ドゥ・コションAu Pied de Cochonへ。フォーラムのある場所からこのお店の向い辺りまでは、かつてレ・アルLes Hallesという中央卸売市場[2]1969年に郊外のランジスへ移転がありました。このお店は、24時間営業で、市場で働く労働者の胃袋を […]

ショットブラッル / Köttbullar

スウェーデンの名物料理といえば、クリームソースのミートボール。スウェーデン語ではKöttbullar med gräddsåsショットブラッル・メド・グラドソースといいます。スウェーデンの国民食ともいうべき一皿です。スウェーデンのミートボールは、南部では豚肉が北部では牛肉がよく使われるのだとか。ここでは牛と豚の合い挽き肉を使います。スウェーデンで一番一般的であろうクリームソ-スにマッシュポテトの付 […]

ティエッラ・プリエーゼ / Tiella Pugliese

長靴の形をしたイタリア半島のかかと部分に当たるのがプーリャ州Pugliaです。東はアドリア海に沿った長い海岸線があり、古代からタラントTarantoやブリンディシBrindisiといった港湾都市が栄えていました。地理的にギリシャやバルカン半島の諸国と近いため、密接な繋がりがあります。山岳地帯が多いイタリアの中ではもっともその面積が小さく、ほとんどが平野と丘陵地帯です。広大で肥沃な平野部は、イタリア […]

リンダールーラーデン / Rinderrouladen

ドイツの名物料理のひとつが、肉巻きのRinderrouladenリンダールーラーデンです。ドイツやオーストリアではSonntagsbratenソンタクスブラーテン(サンデーロースト)として、日曜日に家族そろって食卓を囲む際に食べることが多い伝統的料理。ピクルスとマスタードが味の決め手です。牛肉以外に仔牛肉や豚肉でもつくることができます。その場合はトマトペースト抜きのソースがいいでしょう。ドイツでは […]

カキ

日本らしい果物といわれたときに、おそらく必ず思い浮かべるのもののひとつは柿でしょう。普通は「カキ」と呼びますが、植物としての名称は「カキノキ」。日本語の分類ではカキノキ科カキノキ属になります。主に東北地方の南部から九州にかけて幅広く食用のために栽培されていますし、同時に古くから住宅の庭の植栽にも利用されている身近な果樹です。カキノキは日本、中国や朝鮮半島など東アジアの固有種であるものの、いまではニ […]

アクアパッツァ / Pesce all’acqua pazza

ナポリの郷土料理Pesce all’acqua pazzaペッシェ・アッラクアパッツァ。日本でもよく知られたイタリア料理のひとつですね。ペッシェはお魚、アクアは水、パッツアは狂ったとか馬鹿げたとか、あるいは常軌を逸したなどという意味。所謂漁師めしだそうですが、名前の由来は諸説あり不明です。つくり方は至って簡単。イタリア料理はごまかしなしの素材を味わうものです。一番重要だと思ってほしいの […]

シェリー

スペインのアンダルシア州の古い港町カディスから北へ車で30分ほどのところに、王立馬術学校で知られるヘレス・デ・ラ・フロンテラJerez de la Fronteraの町があります。この町とその周辺地域で産出されるのがシェリーです。この地には紀元前から町がありましたが、8世紀にアラブ人によって征服されるとSherishシェリシュという名で呼ばれます。イベリア半島でのワイン製造は古代ローマの時代から行 […]

カブリ・パラウ / Kabuli Palaw

アフガニスタンの郷土料理の代表格といえばカブリ・パラウKabuli Palaw / قابلی پلو(カブール・ピラフ)。学生時代には、主に飲食店でアルバイトして資金を貯めては海外旅行へ出掛けることを繰り返していました。その最後に働いた飲食店がアフガン料理のレストランです。アフガン料理というと日本では聞いたこともない人が多いでしょうし、どんな料理か想像ができないかもしれないですね。それでもロンド […]

パディントン発4時50分

「パディントン発4時50分」”4.50 from Paddington”(1957年刊行)は、アガサ・クリスティのミス・マープルものの長編小説です。この時刻表記がイギリス的で分かりにくいことから、アメリカでは”What Mrs. McGillicuddy Saw!”「マギリカディ夫人は見た!」と改題して出版されました。マギリカディ夫人は友人のミス・マ […]

ワイングラス

ワイングラス、シャンペングラス、カクテルグラスなどのステムstem(脚/フランス語pied)が付いているグラスで飲む場合は、ステム、それも下の方を掴むのが常識です。なぜならステムはそのために付いているから。ボウルbowl(鉢/フランス語calice)の部分を持つのであれば長い脚は必要ないですよね。さらに言うと、むかしからヨーロッパで正しいワイングラスの持ち方とされたのは、ベースbase(台座/フラ […]