パディントン発4時50分
「パディントン発4時50分」”4.50 from Paddington”(1957年刊行)は、アガサ・クリスティのミス・マープルものの長編小説です。この時刻表記がイギリス的で分かりにくいことから、アメリカでは”What Mrs. McGillicuddy Saw!”「マギリカディ夫人は見た!」と改題して出版されました。マギリカディ夫人は友人のミス・マ […]
「パディントン発4時50分」”4.50 from Paddington”(1957年刊行)は、アガサ・クリスティのミス・マープルものの長編小説です。この時刻表記がイギリス的で分かりにくいことから、アメリカでは”What Mrs. McGillicuddy Saw!”「マギリカディ夫人は見た!」と改題して出版されました。マギリカディ夫人は友人のミス・マ […]
ワイングラス、シャンペングラス、カクテルグラスなどのステムstem(脚/フランス語pied)が付いているグラスで飲む場合は、ステム、それも下の方を掴むのが常識です。なぜならステムはそのために付いているから。ボウルbowl(鉢/フランス語calice)の部分を持つのであれば長い脚は必要ないですよね。さらに言うと、むかしからヨーロッパで正しいワイングラスの持ち方とされたのは、ベースbase(台座/フラ […]
1255年にドイツ騎士団によって建設されハンザ同盟の貿易都市となったバルト海を臨む町ケーニヒスベルクKönigsberg。プロイセン公国とその後のドイツ帝国時代の東プロイセンOstpreußenでは首都でした。第二次世界大戦の結果、東プロイセンはソ連とポーランドに割譲されます。ソ連領だった北部のケーニヒスブルクは、その後はロシア領となって、カリーニングラードКалининградと名前を変えました […]
ドイツ名物のハックブラーテンHackbratenはミートローフの原型とされる料理です。この料理は、ファルシャー・ハーゼFalscher Haseとも呼ばれます。「偽りのウサギ」という意味の料理名です。ヨーロッパの多くの国では、毎週日曜日は家族で教会へ行き、みんな揃って昼食を食べる伝統的習慣がありました。イギリスではSunday Roastサンデーローストと呼ぶその食事は、一週間で一番大事でちょっと […]
フランス料理の定番でビーフシチューの原型とも言えるのがブフブーギニョンBoeuf Bourguignon。中世からブルゴーニュ地方の農家の食事として伝統的に親しまれてきた料理です。1903年にオーギュスト・エスコフィエGeorges Auguste Escoffierによってはじめてレシピが公開されました。アメリカではこの料理は料理研究家のジュリア・チャイルドJulia Carolyn Child […]
映画「キングスマン:ゴールデンサークル」[1]2018年日本公開、主演タロン・エガートン”Kingsman: The Golden Circle”の中で、主人公エグジーが先輩で教育係でもあるハリーから食事マナーを教わる回想シーン。ハリー: Never let anyone describe you as ”H.K.L.P.” (誰にもおまえをH.K.L.P. […]
中東のレバノンには、特徴的なファトゥーシュというサラダLebanese Fattoush Saladがあります。学生時代にアルバイトをしていたお店で、常連客だったTMAレバノン航空の方たちに教えてもらった料理です。レバノンやシリア、ヨルダン、エジプト辺りでは、焼き立てでない(つまりちょっと古くなった)パンをちぎって焼いたり揚げたりして、野菜や豆やヨーグルトなどいろいろな具材とともに混ぜて食べる料理 […]
肉料理の付け合わせに欠かせないニンジンのグラッセCarottes glacéesをつくります。よく野菜をラグビーボールのような形に切ることをシャトウchâteau[1]シャットは間違いと言ったりしますが、これはジャガイモの切り方です。ジャガイモは同じような形でも大きさによって名称が違います。一番小さい長さ4cmほどのものがPommes cocotteポム・ココット、6cmぐらいがPommes ch […]
ズッキーニは、以前はちょっと珍しい野菜でしたが、今では国内での生産も増えてすっかり定着した感じです。ウリ科Cucurbitaceaeの植物で学名はCucurbita pepo L. ‘Melopepo’。ハロウィンの時期によく見かけるような、おもちゃカボチャとも呼ばれるペポカボチャの仲間です。原産地は他のカボチャ属と同様に南北アメリカで、16世紀にヨーロッパへ伝え […]
料理に使いやすくあると便利なトマトペーストPâte de Tomates(パ・ドゥ・トマトゥ)あるいはConcentré de Tomate(コンサントレ・ドゥ・トマトゥ) をつくります。ニンニクやハーブ類を加えるレシピもたくさんありますが、ここでは一番シンプルなトマトのみです。煮込み料理などに溶かすようにして使います。 ●材料トマト…4個(800g程度)ローリエの葉…1枚塩…小さじ1/2 ●つく […]