シンシナティ・チリ / Cincinnati chili
シンシナティの郷土料理といえばシンシナティ・チリ。アメリカでチリと言えばメキシコ発祥のチリ・コン・カルネChili con carneのこと。肉と豆と野菜を使ったスパイシーな煮込み料理です。でも、シンシナティ・チリはちょっと違います。スパイスを効かせた豆なしのチリをつくり、そこにお好みで具材を追加するスタイルです。お店での注文も”The way system”「ザ・ウェイ・ […]
シンシナティの郷土料理といえばシンシナティ・チリ。アメリカでチリと言えばメキシコ発祥のチリ・コン・カルネChili con carneのこと。肉と豆と野菜を使ったスパイシーな煮込み料理です。でも、シンシナティ・チリはちょっと違います。スパイスを効かせた豆なしのチリをつくり、そこにお好みで具材を追加するスタイルです。お店での注文も”The way system”「ザ・ウェイ・ […]
よく「日本人のソウルフード」とか、「〇〇県人のソウルフード」などという言葉を耳にします。ソウル=魂から、その土地では誰もが知っていて、好んで食べられてもいる、国民食、県民食あるいは国や地域を代表する食べ物というような意味で使われるのでしょう。しかし、これはそもそも英語のSoul Foodソウルフードの本来の意味とはまったく異なるので、注意が必要かと思います。日本以外、とりわけアメリカでは間違って伝 […]
デンマークの名物料理のひとつはミートボール入りスープ、Hønsekødssuppe med Kødbollerヘンセクースペ・メ・クーバラ。英語だとChicken soup with meatballsです。チキンスープに豚のミートボールを入れます。 ミートボールの大きさは好き好きですが、デンマークだとピンポン玉より小さめサイズが多いかも。Melbollerメルバラと呼ばれる小麦粉団子を、Boll […]
トキトゥラはルーマニアの伝統料理のひとつで、主に豚肉を煮込んでつくるものですが、地方によって特色があります。その中でも北東部モルダヴィア地方及び隣国モルドヴァの郷土料理がトキトゥラ・モルドヴェネスカです。イタリアのポレンタのような、コーンミールでつくるmamaligaママリガとチーズ、目玉焼きを添えます。ルーマニアにはcasカシュというモッツァレラのような牛や羊のミルクからつくるフレッシュタイプの […]
ガンボはアメリカ南部ルイジアナの郷土料理。ルイジアナ以外でも南部アメリカを中心に広く食べられてきた料理です。この地域では、CreoleクレオールとCajunケイジャンのふたつの文化が共存します。大まかな括りとして、クレオールはフランスやスペインから最初に南部アメリカやカリブ地域へ移住してきた人たちで、ケイジャンは18世紀にカナダのAcadiaアケイディア(東部沿海州)から移住してきたフランス語圏の […]
チェコ共和国は南ボヘミアの郷土料理がクライダです。トロっとしたキノコのスープにクミンとディルで風味を付けるのが特徴。ポーチドエッグを少しずつ崩しながら食べます。ポーチドエッグの代わりに半熟のゆで卵を入れてもOK。キノコの種類もお好みで。ディル(学名:Anethum graveolens)はセリ科の一年草です。イノンドとも呼ばれ、葉をハーブとして種子をスパイスとして利用します。ここで使うのは葉、ディ […]
ラトヴィア、エストニアとともにバルト三国と呼ばれるリトアニア。その国の郷土料理がVištienos vyniotinisヴィシュティニョス・ヴィニョティニスです。鶏むね肉でドライフルーツなどを巻いて湯煎にしてつくります。中身はお好みで構いません。現地でもドライフルーツの代わりに挽き肉やハム、チーズ、ナッツなどを入れる場合があります。 ◆材料・下ごしらえ(チキンロール2個・4人分)鶏むね肉…2枚(5 […]
リトアニアの名物料理で、色鮮やかな冷製スープがŠaltibarščiaiシャルティバースチェイ。シャルティは冷たい、バースチェイはボルシチの意味です。リトアニアだけでなく、ラトビアやポーランド、ロシアなどでも食べられています。つくり方は至って簡単。ケフィアという発酵乳とビーツでピンク色になります。ケフィアは発酵する温度が25℃程度なので自家製が用意です。牛乳と混ぜて手軽につくれる種菌も売っています […]
アヴゴレモノAvgolemonoとは、セファルディ料理の卵とレモンを使ったソースのこと。これに野菜や鶏肉、お米を加えたスープをつくります。アメリカなどではギリシャ料理として扱われていますが、もともとはセファルディムと呼ばれるスペインやポルトガルなどの南欧に移住したユダヤ人の料理です。セファラドはヘブライ語でイベリア半島を意味します。旧約聖書のオバデヤ書には、「セバラデにいるエルサレムの捕らわれ人は […]
フランス料理の代表格のひとつ舌平目のムニエルSole Meunière。Meunièreとは製粉業者のこと。小麦粉を塗してつくる料理だからでしょう。材料は少なく、つくり方も難しくありません。テレビや著作を通じてアメリカに家庭でできるフランス料理を紹介したことで有名なジュリア・チャイルド[1]1912年~2004年が、フランスで初めてこの料理を食べて感激したというエピソードを聞きました。シンプルで美 […]