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百花咲き誇る

ナデシコ

古くから素敵な日本女性を形容する言葉として「やまとなでしこ」が使われます。もともと清楚で慎ましい、おしとやかな女性のことでしたが、戦国時代以降には加えて芯の強さをあわせもつ人を意味するようになったようです。その名は植物のナデシコ(撫子)によります。ナデシコは日本に自生する多年草で、万葉の時代から日本人に愛されてきた花のひとつです。小さく繊細な花から、かわいらしい子供や女性をイメージして撫子と名づけ […]

ニチニチソウ

夏の花壇を彩る草花の定番のひとつになっているのがニチニチソウです。その名の通り毎日のように次々と新しい花を咲かせ、しかも暑さに非常に強く真夏の炎天下にひときわ元気になるため人気があります。もともとマダガスカルやインドネシアなどの熱帯地域が原産で、キョウチクトウ科の常緑小低木という扱いですが、日本では冬越しが難しいので一年草の仲間です。葉をよく見ると光沢があり厚手でいかにも熱帯生まれという感じがしま […]

リナリア

春に小さくかわいい花をたくさんつけて花壇を彩るリナリアlinariaは、オオバコ科の一年草です。リナリアというのはウンラン属の総称。ウンランとは漢字では海蘭と書き、海岸の砂地に生える多年草です。もともとは地中海沿岸地域に広く分布する性質の強い多年草または一年草でした。日本での園芸種は通常一年草扱いにされていて、リナリアというと一般にはヒメキンギョソウLinaria maroccanaのことを指しま […]

ポインセチア

クリスマスが近づくと町中にたくさん出回る植物がポインセチアPoinsettiaです。赤と緑がクリスマスのイメージとして連想され、開花株の鉢植えを中心にして誰もが知るこの時期の定番となりました。最近はピンクやクリーム色のものもありますが、主流はやはり赤です。大きな赤い花びらのように見える部分は苞(ほう)あるいは苞葉(ほうよう)と呼ばれます。これは花の付け根に出る葉のことで、芽や蕾を包んで保護する大事 […]

オシロイバナ

夏の間に長く咲き続ける花のひとつがオシロイバナです。オシロイバナ科オシロイバナ属という分類で、一年草として扱われる場合もありますが、冬季に上体部を枯らす多年草とされます。地下茎が肥大した塊茎となって冬を越し、また翌年にそこから新しい芽を出すのです。性質はかなり強健で道端などでも毎年大きな株になり白、黄色そして濃いピンクや真紅の「花」を次々とたくさん咲かせてくれます。ところが、実はオシロイバナには花 […]

ランタナ

夏場にかわいい花を咲かせ続けるのがランタナLanatana camaraです。常緑の小低木で花壇や生垣、それに矮性のものはコンテナの寄せ植えなどでもよく利用されます。花色が淡い黄色からオレンジになり、やがてピンクへと変わっていくことからシチヘンゲ(七変化)とも呼ばれる花です。花の形も綺麗で、小さな花が茎から広がり、アジサイをずっと小さくしたような球状に見えます。それぞれの花が微妙な色の違いで、上か […]

ホリホック

ホリホックHollyhockは、学名がAlthaea rosea、和名がタチアオイあるいはハナアオイというアオイ科の多年草です。垂直に大きく伸びて、高さが2m以上になることもあるのでとても目立ちます。よく、梅雨入りごろに下から順番に花が咲き、先端に花が付く頃に梅雨が明けるから梅雨葵(ツユアオイ)とも言うなどと聞きますが、実際にはそうではありません。ホリホックは非常に花期が長く、本州では5月中旬ごろ […]

ヒマワリ

夏休みの強烈な日差しが似合う植物といえばヒマワリHelianthus annuusです。最近は切り花や鉢植え向きの小型の品種も多く出回っていますが、やはりヒマワリのイメージは背丈よりも高い大輪の花でしょう。キク科の植物の特徴で、大きなひとつの花に見えるのは実際は小さな花の集まり。周囲の黄色い1枚ずつの花びらのように見える部分は舌状花、中心のやがて種になる部分は筒状花と呼ばれる二種類の花の組み合わせ […]

トルコギキョウ

切花としての需要が定着して、周年で出回っている花のひとつがトルコギキョウです。リンドウ科の一年草に分類され、本来は春から夏にかけて花をつけます。その時期になると花屋さんの店先にはポット苗や開花株も並んでいるでしょう。トルコギキョウという名前が付いていますが、不思議なことに、この植物はトルコ原産でもなく、キキョウの仲間でもありません。しかし、どうしてこの和名がついたのかは諸説あり、はっきりしないよう […]

クローバー

いわゆる雑草として扱われる草花の中でも、親しみの深いもののひとつがクローバーCloverでしょう。ところかまわず生えてきて、特に芝生を手入れしている人たちなどには嫌われることもあります。逆に、密に生い茂り強い性質をもつことからグランドカバープランツとしての利用も可能です。クローバーという名で総称される植物は、世界中の広い地域に分布していて、日本ではマメ科シャジクソウ属と呼ばれます。シャジクソウ属の […]