CATEGORY

百花咲き誇る

カーネーション

誰でも知っている身近な花のひとつカーネションCarnation(学名Dianthus caryophyllus L.)。母の日の贈り物として定着してから久しく、毎年5月に切花や開花株が大量に出回るようになって、現在は年間を通して楽しめる花になりました。カーネションはナデシコ科ナデシコ属の多年草です。よく見かけるのはフリルのような花びらの八重咲きですが、一重の花もかわいくて人気があります。 […]

マリゴールド

マリゴールドは、初夏から秋にかけて長い期間に花をつけ、性質も強いので花壇やコンテナの植栽要素として使いやすい植物です。花色は黄色からオレンジが多く、中には赤や白に近いものもあります。ウィリアム・シェイクスピアの作品「冬物語The Winter Tale」のなかでは、「マリゴールド、日没とともにベッドにつき、日の出とともに泣きながら目覚めるThe marigold, that goes to bed […]

ワスレナグサ

可憐な花をたくさんつけて春から初夏にかけての花壇を彩るワスレナグサ。古くからなじみのある鮮やかな水色の花が主流ですが、この頃はピンクや白、紫などの花色もあります。大きくは広がらず、葉も花も小さいことから、どちらかというと脇役という立場で、ボーダーガーデンの前列とかコンテナやハンギングバスケットの寄せ植えによく使われるのではないでしょうか。ワスレナグサの名前は、英語名Forget-me-notから付 […]

ラナンキュラス

春に鮮やかな色の花を咲かせる球根草花のひとつが、ラナンキュラスです。このラナンキュラスranunculusというのはキンポウゲ属の総称。ラテン語でカエルを意味するranaが語源とされます。一般にカエルが棲む湿地帯に自生するからといわれますが、そうではなくて、本当のところは葉の形がカエルの足に似ているからその名があるのだと思います。なぜなら、キンポウゲの仲間にはハイキンポウゲcreeping cro […]

ムスカリ

春に咲く小型の球根草花のひとつムスカリMuscari neglectum。釣鐘型の青系の小さな花が房状に集まって咲くのが特徴です。その姿がブドウのように見えることから、英語ではGrape Hyacinthグレープ・ヒヤシンスと呼ばれます。茎も短く花も小さいので、単独よりはチューリップなどのほかの大型の春咲き球根草花と混植されたり、ボーダーガーデンの最前列に並べられたりすることが多いかもしれません。 […]

アブラナ

春の訪れとともに、ナノハナの黄色い花を目にするようになります。ナタネという呼び方もありますが、植物の分類としてはアブラナ科アブラナ属のアブラナです。もちろん菜種油を採取するのでその名があります。アブラナの原種は、西アジアやコーカサス地方から北欧スカジナビアまでのヨーロッパにも広く分布します。大麦などの穀物の畑に生える雑草という位置づけです。その学名はBrassica rapaといい、日本での固有の […]

パンジー

初冬から初夏まで比較的長い期間にわたって庭の彩りとなってくれるのがパンジーです。一般にパンジーとは、ヨーロッパの原種ビオラ・トリコロールViola tricolorをベースにして、さまざまに交配を繰り返してつくられてきた花の総称ということになります。ビオラ・トリコロールは、紫、白、黄色という三色の花びらから付けられた学名で、日本名はそのまま和訳したサンシキスミレです。英語では、成長が速くてすぐに花 […]

フリージア

休眠状態の姿から総称して「球根」と呼ばれるものの中で、茎が養分を蓄えて肥大し球状になったものを「球茎」といいます。秋植えの球根植物フリージアFreesia refractaもそのひとつです。土の中に植え付けると、球茎から平たく重なり合った葉が少しずつ伸びていって、細長くて尖った葉の間から徐々に茎が顔を出します。やがてその先がアーチ状に曲がったところにかたまって花芽がつき、香りのある小ぶりでトランペ […]

プリムラ

暦のうえで立春を過ぎると、心なしか太陽の輝きが増したようになり、気温はまだ低くても、生物たちが少しずつ活動を始めます。土の中の微生物たちが動き出すと、地温も上がり養分も増えるので冬の間成長を抑えていた植物も徐々に春の準備に入るのです。細菌、糸状菌、放線菌などの土壌微生物は、ティースプーン1杯の土の中に数億はいるといわれていて、その目に見えない微生物が活発に動くことで土壌全体の温度が上昇し、やわらか […]