Sick Bag

旅客機に乗ると座席の前のポケットに必ずと言っていいほど備え付けられているものですね。少し珍しい航空会社のものを集めました。

◆AIR MALTA マルタ航空
地中海の小国マルタの航空会社。マルタ十字がかっこいいです。会社の株式のほとんどはマルタ政府が保有しています。A319/A320でヨーロッパと北アフリカの都市に就航。


◆MALEV(Magyar Légiközlekedési Vállalat) ハンガリー航空
ハンガリーの国営航空会社でしたが、2012年に倒産。2000年代には日本の、主に地方空港発着のチャーター便を多数運行していました。


◆Ολυμπιακή Αεροπορία(Olympic Airways) オリンピック航空
アリスト・オナシスによって運営されていたギリシャの航空会社。かつては成田への直行便も運航。2003年にOlympic Airlinesとして国営化され、さらに2009年の経済危機で再度民営化されてOlympic Airとなりました。


◆ČSA(Československé státní aerolinie) チェコスロヴァキア国営航空
1923年設立の歴史ある航空会社。現在はそのままČSAの略称で、同じチェコの航空会社Smartwingsスマートウイングズの傘下にあります。


◆Flugfélag Íslands(ICELANDAIR) アイスランド航空
火山と氷河の島アイスランドの航空会社。もうなかなか乗る機会がないかもしれないので。
自動チェックイン機や自動手荷物預け機の導入が早かったです。


◆Polskie Linie Lotnicze LOT LOTポーランド航空
1980~90年代には、IL-62[1]イリューシン62型・ソ連製の旅客機で成田ーワルシャワ間にチャーター便を飛ばしていました。現在は定期便を運航しています。


◆Alpi Eagles アルピイーグルス
かつてヴェネツィアを拠点に、南欧、東欧方面への国際線を運航していた小規模航空会社です。


◆Балкан – Български въздушни линии(Balkan Bulgarian Airlines) バルカン・ブルガリア航空
2002年に倒産したブルガリアの国営航空。ベオグラードーソフィア間で乗ったのはソ連版DC-3のLisunov Li-2です。かなり年季が入った機体で、よくこんな飛行機が飛ぶものだと思いました。
青い袋のほうが古いです。紙製で中にポリ袋が張り付けてあります。


◆PAN AM(Pan American World Airways) パンアメリカン航空
世界一周便を運航するなどアメリカを代表する航空会社でしたが、1991年に破綻しました。子供の頃、羽田空港へ行くとパンナム機が駐機していて、なぜか妙に神々しく見えいつか乗りたいと思ったものです。「ヒョー・ショー・ジョー」[2]和装で大相撲幕内最高優勝力士への表彰状を読むパンナム広報のジョーンズ氏が話題にでも有名でした。


◆Аэрофлот советские авиалинии(Aeroflot Soviet Airlines) アエロフロート・ソ連航空
現在のアエロフロート・ロシア航空の前身となる国営航空会社。IL-62の成田からモスクワ経由でヨーロッパ主要都市への便とTU-154[3]ツポレフ154型による新潟ーハバロフスク線を飛ばしていました。

References

References
1 イリューシン62型・ソ連製の旅客機
2 和装で大相撲幕内最高優勝力士への表彰状を読むパンナム広報のジョーンズ氏が話題に
3 ツポレフ154型