カエデ
日本の秋の風物詩のひとつが紅葉です。漢字で書いて紅葉と黄葉はどちらも「こうよう」と読みます。でも、そのメカニズムは一緒ではありません。秋になって気温が低下すると、葉緑素の分解が起きるため、葉に含まれているカロチノイドという色素が表面にあらわれることで黄色くなるのが黄葉です。それに対し紅葉の方は、気温が下がることによって葉と茎の境に「離層」という組織が出来ることから始まります。すると葉で作られる糖類 […]
日本の秋の風物詩のひとつが紅葉です。漢字で書いて紅葉と黄葉はどちらも「こうよう」と読みます。でも、そのメカニズムは一緒ではありません。秋になって気温が低下すると、葉緑素の分解が起きるため、葉に含まれているカロチノイドという色素が表面にあらわれることで黄色くなるのが黄葉です。それに対し紅葉の方は、気温が下がることによって葉と茎の境に「離層」という組織が出来ることから始まります。すると葉で作られる糖類 […]
イトスギはヒノキ科Cupressaceaeイトスギ属Cupressusの総称で、英語ではcypressサイプレスです。北半球の広い地域に分布します。ヨーロッパでイトスギといえばホソイトスギCupressus sempervirensのこと。地中海、アドリア海沿岸から西アジアに自生しています。常緑の針葉樹で、葉が密生して細い樹形が円錐形やモコモコとした火焔型になるのが特徴です。アルル時代のゴッホが好 […]
夏休みの強烈な日差しが似合う植物といえばヒマワリHelianthus annuusです。最近は切り花や鉢植え向きの小型の品種も多く出回っていますが、やはりヒマワリのイメージは背丈よりも高い大輪の花でしょう。キク科の植物の特徴で、大きなひとつの花に見えるのは実際は小さな花の集まり。周囲の黄色い1枚ずつの花びらのように見える部分は舌状花、中心のやがて種になる部分は筒状花と呼ばれる二種類の花の組み合わせ […]
煮込み料理に欠かせないハーブがゲッケイジュの葉です。フランス語ではlaurierローリエ、英語ではlaurelローレルまたはベイリーフbay leaf[1]同じ名で複数の違う種の葉もあるので要注意などと呼ばれます。ちなみにドイツ語ではLorbeerロアベア、イタリア語ではalloroアロッロ。その葉は堅くて光沢があり、表面が波打っているのが特徴です。日当たりがよければ地植えでも鉢植えでも良く育ち、 […]
切花としての需要が定着して、周年で出回っている花のひとつがトルコギキョウです。リンドウ科の一年草に分類され、本来は春から夏にかけて花をつけます。その時期になると花屋さんの店先にはポット苗や開花株も並んでいるでしょう。トルコギキョウという名前が付いていますが、不思議なことに、この植物はトルコ原産でもなく、キキョウの仲間でもありません。しかし、どうしてこの和名がついたのかは諸説あり、はっきりしないよう […]
アジサイHydrangea macrophyllaは日本と中国が原産の落葉低木で、日本では古くから親しまれている植物のひとつです。以前はユキノシタ科に分類されていましたが、現在では独立したアジサイ科として扱われるようになっています。その花の花弁のように見える部分は愕。 もとの自生種はガクアジサイで、中心に普通の両性花(おしべとめしべのある花)がかたまり、周囲に装飾花と呼ばれる色とりどりの萼片をつけ […]
庭や花の仕事をする人の中にもいわゆる「斑入りマニア」たちがたくさんいます。斑入りとは、よく見かけるものではホスタ(ギボウシ)、リリオペ(ヤブラン)、ヘデラ(アイビー)、ツルニチニチソウ、観葉植物のデュランタやポトスなどのように、葉の一部の色が薄くなったり白っぽくなったりする種です。その斑入りに魅せられるとついつい集めてしまい、素材として使いたくなります。ガーデニングといったらやっぱり色とりどりの花 […]
レバノンは地中海に面して、シリアとイスラエルに国境を接する南北に長い国。その中央に背骨のようにそびえるのが3,000m級の山々が連なるレバノン山脈です。さらに東のシリアとの国境には、レバノン山脈と並行してアンティ・レバノン山脈があります。ふたつの山脈の間にひろがるのがベカー高原。標高が1,000mほどあるので高原で間違えではないのですが、英語ではBekaa Valleyつまり峡谷です。なぜかという […]
いわゆる雑草として扱われる草花の中でも、親しみの深いもののひとつがクローバーCloverでしょう。ところかまわず生えてきて、特に芝生を手入れしている人たちなどには嫌われることもあります。逆に、密に生い茂り強い性質をもつことからグランドカバープランツとしての利用も可能です。クローバーという名で総称される植物は、世界中の広い地域に分布していて、日本ではマメ科シャジクソウ属と呼ばれます。シャジクソウ属の […]
歩道や公園、住宅、学校、オフィスビルの植え込みなどでもっとも多く利用されている低木の代表格といえばツツジでしょう。春から初夏にかけて赤や白やピンク、それに黄色やオレンジなどさまざまな色のたくさんの花を一斉に咲かせて町を彩ります。性質も強健で、手入れも簡単なうえ移植も容易なため園芸材料としては欠かせない存在です。刈り込みに耐え、どこからでも新しい葉が出てくるのでかたちも整えやすいのが特徴。東京では根 […]