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植物が好き

シラカバ

高原の象徴ともいえるシラカバ(あるいはシラカンバ)Betula platyphyllaは、主に本州の中部地方以北から北海道にかけての山地帯に分布する落葉高木です。細く高く成長し、樹高が25~30mとなって群生します。特徴は山の中でもよく目立つその樹皮です。白いカバノキとして名前の由来にもなっていますが、薄くはがすことができるので紙の代用として使われていました。また、同じ仲間のウダイカンバとともに、 […]

王立園芸協会

イギリスにおいて、王室や貴族のための庭園づくりからはじまり、一般市民に親しまれるガーデニングへと園芸が普及したのは、紛れもなく王立園芸協会Royal Horticultural Societyの存在があるからです。その活動はイギリスやヨーロッパのみならず、世界中へと影響を及ぼし、園芸技術の発展や研究家の育成、そして個人の趣味としてのすそ野の広がりに貢献してきました。協会の創設は1804年。すでに2 […]

ハナミズキ

小さい庭にシンボルツリーとして1本だけ木を植えたいとしたらどんなイメージでしょうか。「花が咲いて、実がなって、紅葉して、手間がかからなくて…」というような希望が多いと思います。すべてが当てはまって人気の樹種がハナミズキCornus floridaです。大きくなりすぎないので単植にも列植にも向き、挿し木や接ぎ木で比較的簡単に増やすことができることもあり、園芸樹木として確固たる地位を築いています。この […]

ムスカリ

春に咲く小型の球根草花のひとつムスカリMuscari neglectum。釣鐘型の青系の小さな花が房状に集まって咲くのが特徴です。その姿がブドウのように見えることから、英語ではGrape Hyacinthグレープ・ヒヤシンスと呼ばれます。茎も短く花も小さいので、単独よりはチューリップなどのほかの大型の春咲き球根草花と混植されたり、ボーダーガーデンの最前列に並べられたりすることが多いかもしれません。 […]

アブラナ

春の訪れとともに、ナノハナの黄色い花を目にするようになります。ナタネという呼び方もありますが、植物の分類としてはアブラナ科アブラナ属のアブラナです。もちろん菜種油を採取するのでその名があります。アブラナの原種は、西アジアやコーカサス地方から北欧スカジナビアまでのヨーロッパにも広く分布します。大麦などの穀物の畑に生える雑草という位置づけです。その学名はBrassica rapaといい、日本での固有の […]

モクレン

梅と桜の開花の間の短い期間に、葉に先がけて花を咲かせるモクレンやコブシは印象的です。特にモクレン(シモクレン)やハクモクレンの色鮮やかなカップ型に咲く花は、桜のような華やかさはないものの、優雅な風情を感じさせます。蝋細工のような透明感のある光沢と芳香が特徴です。モクレンは中国原産の落葉樹です。古くから造園樹木として利用されてきました。自然に樹形が整うタイプで剪定などの管理もあまり必要がなく、しかも […]

パンジー

初冬から初夏まで比較的長い期間にわたって庭の彩りとなってくれるのがパンジーです。一般にパンジーとは、ヨーロッパの原種ビオラ・トリコロールViola tricolorをベースにして、さまざまに交配を繰り返してつくられてきた花の総称ということになります。ビオラ・トリコロールは、紫、白、黄色という三色の花びらから付けられた学名で、日本名はそのまま和訳したサンシキスミレです。英語では、成長が速くてすぐに花 […]

ミモザ

3月8日は国連が定めた国際女性デーです。イタリアではこの日に、男性から女性へミモザの花を贈る習慣があります。女性の強さの象徴として強健な性質のミモザの小枝でこの日を祝うようになったそうです。ロシアでは、1917年にペトログラード[1]現在のサンクトペテルブルクで起こった国際女性デーのデモが二月革命の発端になったとして、この日を祝日としています。この日とは直接関係はありませんが、ゆで卵をミモザに見立 […]

オランダとオレンジ

小学生のころ、テレビではじめてオランダ代表のサッカーの試合を見ました。そのときに、選手たちがオレンジ色のユニフォームを着ていたので、「オランダ」と「オレンジ」は語源的に関連があるのだと勝手に思い込んだのです。もちろん、綴りを見ればHolland とorangeに直接関係がないということぐらいはすぐにわかります。でも、ボンクラ小学生はそんなことを考えるわけもありません。「オランダ」という日本語の国名 […]

フリージア

休眠状態の姿から総称して「球根」と呼ばれるものの中で、茎が養分を蓄えて肥大し球状になったものを「球茎」といいます。秋植えの球根植物フリージアFreesia refractaもそのひとつです。土の中に植え付けると、球茎から平たく重なり合った葉が少しずつ伸びていって、細長くて尖った葉の間から徐々に茎が顔を出します。やがてその先がアーチ状に曲がったところにかたまって花芽がつき、香りのある小ぶりでトランペ […]