3月 平泉-花巻温泉(1泊2日)
学生時代から活動を続けている「温泉同好会」。現在の会員は4人です。今でも月に1度は顔を合わせる古い友達。
今年の目的地は花巻温泉です。平泉の観光と組み合わせて旅程を組むことにしました。
まずは東京駅の新幹線ホームに集合。はやぶさ103号で一ノ関まで行き、東北本線に乗り換えたら8分で平泉に到着です。

中尊寺へ行くためには路線バスに乗る予定でしたが、たまたま駅前にタクシーが1台停まっていたので、利用することにしました。すると運転手さんが「中尊寺は下にしますか、上にしますか」と尋ねます。中尊寺を拝観するには表参道の入口まで車で、そこからは割と急勾配な月見坂を登っていくしかないと思っていたので、どういうことか訊き返しました。なんと表参道の脇から分かれた坂道の先に別の入口があるのだそうです。腰や膝に不安を抱える我々にとっては渡りに船。もちろん上の入口へ。表参道の駐車場の左手から、田畑の間をしばらく進んだ池の前がその場所でした。ちゃんと「坂の上駐車場」なるものもあります。


池の脇の道を上ること数分。右手に讃衡蔵(さんこうぞう)、左手に金色堂が見えてきました。最初に3000点以上の国宝や重要文化財を所蔵する讃衡蔵を見学。奥州藤原氏に伝わる秘宝の数々は見ごたえ十分です。
続けて金色堂へ。


金色堂の並びには「五月雨の降のこしてや光堂」の句碑があります。
「おくのほそ道」の道中の元禄2年(1689年)5月13日(旧暦)に、この地を訪れた芭蕉翁が詠んだ句です。五月雨、つまり梅雨の長雨にも関わらず光り輝く堂宇の姿を称えています。

月見坂を下って中尊寺をあとに。道端にある弁慶の墓なるものを見ながら、毛越寺(もうつうじ)の方角へ歩きます。まだ3月中旬の東北とはいえ、晴れていると寒さは余り感じません。
観自在王院跡(世界遺産)の前にある「高松庵」でランチ。
岩手の伝統野菜のひとつ暮坪(くれつぼ)かぶを使った暮坪そばを賞味しました。暮坪かぶは主に遠野周辺で400年以上前から栽培されてきた名産品です。普通のかぶのように丸くなく、小さい大根みたいな形状。辛味が強いのですが、辛味大根とは違った独特の風味があり、そばの薬味として使えばその持ち味がよく引き出されます。昨年の遠野訪問の際には、迷った挙句に「じんぎすかん あんべ」へ行ってしまい、暮坪は次回のお楽しみとしていただけに、ここで食べることができて良かったです。もちろん「あんべ」も大満足でしたけど。

そばを堪能したあと、毛越寺を拝観しました。
中尊寺と同じく嘉祥3年(850年)に開山された天台宗のお寺です。奥州藤原氏第2代基衡(もとひら)と第3代秀衡(ひでひら)の時代に多くの立派な伽藍が建てられました。常行堂に収められている秘仏、阿弥陀如来像は33年に一度の御開帳で、次回は2033年だそうです。それまで元気に生きていたら見に来たいものです。


平泉駅に戻り、東北本線で花巻を目指します。
花巻駅には花巻温泉の送迎バスがお出迎え。
岩手を代表する温泉地のひとつが、「花巻12湯」と名付けられた花巻温泉郷です。台川と豊沢川沿いを中心に花巻市西部に広がる一大温泉地帯として知られます。われわれが訪れたのはそのうちの「花巻温泉」。花巻温泉株式会社が運営する4軒の宿泊施設があります。宿泊するのは「佳松園」というとてもラグジュアリーな宿。
部屋は12畳の和室。お風呂は大浴場と露天風呂があります。
一番のお楽しみは食事。


これでひとり分。おなかいっぱいです。お酒も進みました。
朝食もこんな感じ。

美しい砂紋のお庭。夜はかがり火が焚かれます。

帰りは新花巻駅まで送ってもらいました。
やまびこ54号で東京へ。
今年も楽しかったね。